ランボルギーニ新型レヴエルトが世界最速で炎上!走行距離僅か170kmだが、既に社外マフラー改造のため保証対象外か。トヨタ・ハイエースの後席シート不具合のためリコール
今回の炎上報道は、いくつか不足している情報がある
既に日本国内でも納車が進んでいるランボルギーニの新世代フラッグシップスーパーカーでお馴染み新型レヴエルト (Lamborghini New Revuelto)。
ランボルギーニの人気を高めたアヴェンタドール (Aventador)の後継モデルとして誕生し、完全な自社開発&V型12気筒自然吸気エンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)を搭載した、システム総出力1,000ps超えのハイパーカーとなります。
そんなレヴエルトが、アメリカ・ニューヨーク/マイアミ/ロサンゼルス/ボストンを拠点に高級車をレンタルする大手レンタカー会社・コルサハートグループ経営のイーサン・デュラン (Ethan Duran)氏に納車されるも、僅か1週間足らず&走行距離200km未満で大炎上するトラブルが発生しました。
海外カーメディア等では「納車されたばかりのレヴエルトが炎上」と報道されているが
こちらが今回、オーナーであるイーサン・デュラン氏のSNSにて投稿されたレヴエルトの火災動画の一部。
アメリカ・ニューヨークの高速道路にて炎上したそうですが、イーサン・デュラン氏によると、この個体は2023年9月に新車としてオーダーし、ようやく2024年10月初め頃に納車されたとのこと。
その後、納車されて僅か1週間後に、走行距離174km(108マイル)しか走らせていないにもかかわらず、走行中に後方辺りから炎上して全焼してしまったそうです。
大炎上後、消防隊が現場に駆けつけましたが、車全体が焼け落ちる前に火を消すことはできなかったため修復することは不可能。
今回の火災映像の一部は、同氏のSNSにて投稿され、その光景を見たオーナーは「狂気じみていた」と表現していますが、実はこの情報にはいくつか不足していることが発覚。
実は社外マフラーに改造されているため、純正フルノーマルではない
今回同氏に納車されたレヴエルトですが、10月上旬に納車された後、すぐに社外製マフラーに改造されたそうで、この時点でメーカーの新車保証を受けることが出来なくなっています。
つまり、純正フルノーマルの状態で炎上したわけではなく、社外マフラーに改造した後に炎上しているため(もしかしたら直管マフラーかもしれない)、必ずしもランボルギーニ社に非があるわけではないことに注意。
先代アヴェンタドールから完全自社開発だったため、不具合やトラブルなどもいくつか見られたが
ただ、ランボルギーニ・レヴエルトや先代アヴェンタドールは、親会社であるアウディの技術を流用したものではなく、ランボルギーニの完全自社開発モデルになるため、アヴェンタドールの時点から複数の不具合・トラブル例が報告されてきました。
その中には、リコールに該当するものもあり、蒸発ガス排出システムによりガソリンが活性炭フィルターを通り抜けてパージバルブに入り、過剰な燃料蒸気が高温の排気ガスと接触する恐れがあることが発見され、2017年初めにリコール。
その他にも、燃料をギリギリまで給油してしまうと火災の原因になるといったリコールも届け出されたり、度重なる改良が行われてきましたが、今回の炎上トラブルは、ランボルギーニや社外マフラーを取り付けたアフターパーツメーカーがどこまで関与するのかも気になる所。
レヴエルトは取り扱いはかなり厳しく、改造すると正規ディーラー入庫は不可能との情報も
なおレヴエルトが納車された日本人オーナー様の情報によると、レヴエルトの改造車は正規ディーラーへの入庫を一切禁止しているそうで、それだけ取扱いも厳格になるとのことから、今後公道などにて火災などが報道された場合、「純正フルノーマルの個体なのか?」「改造されたモデルなのかどうか?」が注目されるところ。
既に今回のレヴエルトの火災問題は、「純正フルノーマルで燃えるのは、ランボルギーニの設計や品質に問題有り」と批判されているものの、イーサン・デュラン氏もSNSにて改造したことを一切触れていないのも、少々悪意があるようにも感じられます。