次期パジェロスポーツとは違う!三菱がエクスフォースの3列シートSUVとなる新型DSTコンセプトを世界初公開!ASEAN市場向けに2025年に市販化予定
三菱がエクスフォースの3列シートSUV版となる新型DSTコンセプトを発表!
2024年10月24日、三菱はフィリピン国際モーターショー2024にて、新世代の3列シートSUVとなる新型DSTコンセプト (Mitsubishi New DST Concept)を世界初公開しました。
当初このモデルは、次期パジェロスポーツ (Mitsubishi New Pajero Sport)なのではないか?と噂されましたが、プラットフォームはラダーフレームベースではなく、過去にインドネシア向けに発表された新型エクスフォース (X FORCE)と同じFWDベースのユニボディアーキテクチャが共有されることが判明。
従って、次期パジェロスポーツとは全く異なる次世代3列シートSUVになるわけですが、どうやら2025年にASEAN市場向けに市販化が予定されているそうです。
DSTコンセプトのエクステリアを見ていこう
こちらが今回、フィリピン国際モーターショー2024にて世界初公開された三菱の新型DSTコンセプト。
フロントマスクを見てみると、エクスフォースにもあった個性的なT字型LEDヘッドライト、そしてシームレスなダイナミックシールドグリルも採用されていることがわかります。
本モデルは、主にASEAN地域をターゲットにして将来的に市販化される予定とのことですが、今回のコンセプトモデルは概ね市販モデルに近いデザインに仕上げられているとのこと。
具体的には、2025年に市販モデルを発売する計画だそうで、一方で日本市場向けとしても販売されるかどうか?については一切明らかになっていません。
国内自動車情報誌やカーメディアは、このモデルを利用して「これが次期パジェロ/パジェロスポーツか?!」と過剰な見出しをつけそう
スタイリングとしては、先程もお伝えした通りエクスフォースを伸びやかにした3列シートSUVで、次期パジェロスポーツや次期パジェロのようなラダーフレームベースのSUVではなく、新たなジャンルを切り拓くSUVになるとのことで期待が高まっています。
なお三菱は今回のモデルについて、既存SUVの直接的な代替モデルではなく、エクスフォースやパジェロスポーツ、エクスパンダークロス (XPander Cross)などのASEAN市場向けのラインナップに加わると断言。
今後、日本の自動車情報誌やカーメディアが「これが次期パジェロスポーツ/パジェロなのか?!」と過剰な見出しをつけて報道する可能性がありますが、パジェロ系とは全くの別カテゴリーなので、その点は注意してほしいところ。
三菱は、既存のデザイン言語で足場を拡大することになりそう
改めてDSTコンセプトのエクステリアを見ていくと、三菱のブランドテーマである「威風堂々」「威厳とダイナミズム」に沿ったデザイン言語を採用しつつ、しかしテイスト自体はエクスフォースとほぼほぼ同じ。
おそらく三菱としては、目新しいデザインで注目を浴びるよりも、ベースとなるモデルから足場(ラインナップ)を拡大することに力を入れているようにも見え、ほぼほぼ飽和しているSUV市場に新たな一石を投じることになりそう。
改めてフロントグリルを見ていくと、ハニカムパターンのグリルが特徴的ですが、グリル表面には透明なカバーが覆われており、その理由はおそらく空力を向上させるためだと思いますが、三菱の象徴ともいえる「ダイナミックシールド」のデザイン言語に合わせて、グリルの両側にはクロームインサートとT字型LEDヘッドライトを配置。
ダイナミックな大口径タイヤホイールだが、乗り味は上質志向?
足もとを見ていくと、グロスブラック仕上げとなるフロント・リアフェンダーモールに対して、大口径のタイヤホイールが装着されていますが、ホイール意匠は2024年10月31日に日本でも発売されるビッグマイナーチェンジ版・新型アウトランダーPHEV (Mitsubishi New Outlander PHEV)の20インチアルミホイールに近い意匠を採用。
タイヤ銘柄はグッドイヤー製ですが、オフロード志向というよりも上質でラグジュアリーな走りを追求する一台になりそう。
スマートさを追求するため、サイドミラーやアウタードアハンドルは廃除
スキッドプレートは、DSTコンセプトのデザインにラギッドさを加えようとしていて、サイドミラーは搭載されず、その代わりとしてカメラに置き換えられており、アウタードアハンドルも廃除。
トップルーフを見ていくと、フロントからリアにかけてガラスルーフが採用されていますが、おそらくはチルト&スライドによる開け閉めは不可能だと予想されます。