トヨタ公式がNASCARに敬意を表したGRスープラのコンセプトカーをSEMAショー2024に出展!一部改良版・新型ライズ/ピクシスバンが”シレっ”と発売
NASCARに敬意を表したコンセプトカーを、トヨタ公式が発表するところはアメリカらしい
2024年11月5日~8日まで、アメリカ・ラスベガスのコンベンションセンターにて開催されているSEMAショー2024に、トヨタGRスープラをベースにしたカスタムモデルが出展されています。
そのモデルは、NASCARにてリチャード・ペティ氏が出場した、1970年モデルのプリムス・スーパーバードに敬意を表した特別モデルだそうで、あの迫力あるリアウィングを模したデザインを現代的な解釈に仕上げているのも印象的。
この他にも、サイレントリリースされた一部改良版・トヨタ新型ライズ/ピクシスバンのグレード別価格帯も判明しているので、こちらも併せてチェックしていきましょう。
パッと見は、リバティーウォークっぽい改造車両に見えなくも無いが
こちらが今回、SEMAショー2024にて出展されたGRスープラのカスタマイズモデルとなるスープラバード。
本モデルは、アメリカにて75年以上の歴史を持つNASCARの頂点ともいえるプリムス・スーパーバードに敬意を表したコンセプトモデルで、当時のドライバーでもあったリチャード・ペイ氏に向けた一台でもあります。
ちなみにこちらが、プリムス・スーパーバード。
アメリカでは有名なスポーツモデルで、何といっても特徴的なのがトップルーフをはるかに超える巨大リアウィング。
1971年に規則変更に伴い、この巨大リアウィングも廃止になったため、今回発表されたコンセプトカーも控え目なウィングではありますが、トヨタとラトレッジ・ウッドは現代的な解釈で採用することに。
クラシックなブルーの塗装が施され、ドアサイドにはペティ氏のゼッケンナンバーである「43」が飾られています。
ちなみにこのモデル、ラトレッジ・ウッドとトヨタの単なるノスタルジアの産物ではなく、レガシーモータークラブが、かつてのペティ氏のGMS NASCARレースチームの現代版として開発されたもの。
彼らはトヨタと提携し、カムリXSEをベースに43番の歴史を背負うエリック・ジョーンズ氏など、NASCARに数人のドライバーを擁していることでも有名。
そう考えると、ペティ家と長年親交のあったウッド氏が、クラシックなスーパーバードにトヨタをテーマにしたトリビュートモデルを捧げるのは魅力的。
残念ながら本モデルの市販化の予定は無し
GRスープラも、かつては投機目的の一台として注目されましたが、今では販売台数も大幅に低迷し、そろそろ次期型が登場するのでは?との噂もあるほど。
こうしたタイミングで、トリビュートモデルがSEMAショー2024にて出展されたことは感慨深いものがありますが、今回はあくまでもコンセプトモデルとしての出展になるため、特に市販化の予定はないとのこと。
ちなみに、本モデルに塗装されているブルーの名称は「ペティ・ブルー」で、足もとにはオリジナルのレースカーと同じ、ダークブルーに塗装された19インチアルミホイールを装着。
パワートレインに関しては、残念ながらプリムス・スーパーバードのような426 Hemi V-8エンジンは搭載されず、従来通りの排気量3.0L 直列6気筒ツインスクロールターボエンジンが搭載され、最高出力382hpを発揮します。