ホンダ新型WR-Vが納車されて7か月が経過!ライバルのスズキ・フロンクスに注目を奪われているが、「乗ってみないとわからない車」だと思う
WR-Vは「乗ってみないとわからない車」の筆頭だと思う
2024年4月に私に納車されて7か月が経過した、ホンダ新型WR-V Z+グレード[2WD]。
先日の往復 約500kmの長距離移動から定期的に活用していることもあり、走行距離もようやく3,000kmを突破。
BセグメントSUVという立ち位置ながらも、全幅は1,790mmもあるため、お世辞にも取りまわしの利くモデルとは言いづらいものの、個人的には「デザイン」や「走り」で選ぶ車だと思っていて、そういった意味では「乗ってみないとわからない車」の筆頭だと思っています。
今回は、本モデルが納車されて7か月経過してのインプレッション内容をまとめていきたいと思います。
WR-Vの安定感のある走りは、見た目とのギャップがある
まずはWR-Vの走りについて。
これは納車された直後から魅力の一つとして度々お伝えしていますが、BセグメントSUVというコンパクトなスタイリングも手伝ってなのか、ワインディングでのキビキビとした走りが楽しく、それでいてドッシリとした乗り心地が安心感をもたらしてくれます。
SUVだと重心位置が高く、カーブなどでロールしたり体勢を崩すなどの不安感があるのでは?といった見方もあるとは思いますが、過去これまで所有してきたSUVで比較していくと、あくまでも個人的な印象としてはトヨタ・ハリアー (Toyota Harrier)やカローラクロス (Corolla Cross)、日産エクストレイル e-POWER (Nissan New X-Trail e-POWER, T33)に比べるとスポーティ。
「隠れた良さ」がある車だが、その良さに気付かされるまでは「ただの高い車」と思われるかも?
全長が4,325mmと絶妙なコンパクトさがあるからなのか、カーブに差し掛かったときの回頭性がスピーディで外側へ膨らみにくいため、安心してワインディングを走れるのは魅力の一つ。
もちろん、シビックタイプR (New Civic Type, FL5)や日産フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)に比べたら着座位置もアイポイントも高いので比較の対象にはならないのですが、それでもしっかりとタイヤ4本が地に張り付き、路面の変化を感じながら走ることができるような余裕があるのもWR-Vの強みなのかもしれません。
ただ、こうした走りの良さ、他車との違い、ダイレクト感の良さというのは、実際に乗ってみて初めて気づくポイントでもあるため、それに気づかされるまでは「ただの値段の高いBセグのSUV」というネガティブな印象を持たれるだけだと思っています。
一見、WR-Vの価格設定は安いようにも見えるが…?
WR-Vの車両本体価格は、2,098,800円~2,489,300円という価格設定のため、ここ最近の新車・新型車の価格に比べると確かにリーズナブルに見えるとは思いますが、例えば競合モデルのスズキ新型フロンクス (Suzuki New Fronx)に比べると…
▲電動パーキングブレーキ[EPB]とオートブレーキホールド[ABH]が備わっていない
▲ブラインドスポットモニター[BSM]が備わっていない
▲ヘッドアップディスプレイ[HUD]が備わっていない
▲マルチビューカメラ(パノラミックビューモニター)が備わっていない
▲リアウィンカーはLEDではない
▲運転席・助手席シートヒーターが備わっていない
▲ナビゲーションディスプレイはディーラーオプション扱い
など、快適装備を中心に見ていくと、フロンクスに劣る部分も多いんですね。
先程の車両本体価格から、仮にフロンクスの装備に近いところまでディーラーオプションを備えようとすると、総支払額で340万円近くまで跳ね上がってしまうのもネック。