マツダが直6エンジン&後輪駆動(FR)を搭載する次期MAZDA6を示唆→ただし「条件付きでの生産」になる?フォルクスワーゲンが2025年モデルの新型ゴルフ8 Rを発表
一部のファンは次期MAZDA6の登場を期待しているが、現実的にはかなり厳しい
2024年春頃で、日本向けの生産及び販売を終了したマツダのフラッグシップセダン&ステーションワゴンのMAZDA6。
次期MAZDA6に関する噂は、これまで何度となく浮上しましたが、オーストラリアカーメディアDriveが、マツダ関係者に取材したところ、次期MAZDA6が将来的に登場することを示唆。
具体的にどういったモデルになる可能性があるのか見ていきましょう。
やはりセダン市場が盛り上がらない限りは、次期MAZDA6を販売することは難しい
海外カーメディアDriveが、マツダのラージ商品群グループプロジェクトマネージャーである柴田浩平 氏に取材したところ、どうやら次期MAZDA6の開発自体を完全にストップしたわけではなく、「ある条件を満たすこと」に加えて、「セダンを再び購入する人が増えれば実現するかもしれない」と語ったそうです。
もう少し深く突っ込んでみると、柴田 氏は「個人的には、フロントエンジン&後輪駆動[FR]セダンは、誰にとっても夢のような車です」と語り、加えて「ジャーナリストは、いつもセダンを作るべきだと言いますが、市場が小さすぎます」とセダン市場のこれからの開拓、そして現状の厳しさを説明。
あくまでも「セダン市場が活気づけば」次期MAZDA6の登場はあり得るかもしれない
しかしながら柴田 氏は、「もし人々がそのタイプの車を買い始めれば、私たちはその車を作ることができるでしょう」と、”条件を満たせば可能”と語り、必ずしも次期MAZDA6が登場しないわけではなくセダン市場の未来によっては十分復活もあり得ることを示唆。
現状、日本の自動車メーカーでセダンが売れているモデルは、トヨタ・カローラセダン (Toyota Corolla Sedan)/カムリ (Camry)の2車種。
海外メーカーだと、韓国の自動車メーカー・起亜スティンガーが挙げられますが、柴田 氏曰く”必ずしも成功したモデルではない”ため、この状況で直6エンジン&FRモデルの次期MAZDA6を市販化することは難しく、同じ運命を辿るのではないか?との懸念を示しているようです。
マツダは、ほぼほぼSUVメーカーになっている
マツダの現在のラージ商品群といえば、CX-60/CX-70/CX-80/CX-90と、全てSUVのみ。
昨今のSUVの売行きを考えると、マツダもほぼほぼSUVメーカーにならざるを得ないのは、市場のトレンドや売行き(需要と供給)、そしてマツダという企業を続けていくためには仕方のないことであり、今後もSUVのラインナップが拡大していくことが予想されます。
とはいえ、マツダは完全にセダンを諦めたわけではなく、中国市場や欧州市場専売ではあるものの、長安マツダが発表・発売した新世代ファストバックセダンの新型EZ-6を追加ラインナップ。
ただ、このモデルは長安神蘭(Deepal)SL03がベースになるため、完全なるマツダオリジナルではないので注意が必要ですし、必ずしも日本市場やアメリカ市場などでラインナップされるわけではないことから、まずはセダン市場全体が再び盛り上がらない限りは、マツダは次なる一歩を踏み出すことは難しいのかもしれません。