米トランプ政権にて自動運転による事故報告義務を廃止と報道!何と2024年の「自動運転による死亡事故の約89%」がテスラだったことが判明

(続き)2024年に入ってから、自動運転おける死亡事故が報告されている全体の約89%がテスラ

先程の自動運転における事故報告の廃止についてロイター通信は、米国道路交通安全局(NHTSA)の事故データの分析によると、 2024年が始まってから10月15日までに同局に報告された自動運転による死亡事故報告は、全45件のうち40件がテスラ車によるものだと指摘。

つまり、全体の約89%がテスラの自動運転によって死亡事故が起きているため、イーロン・マスク氏がNHTSAより求められる「過剰なデータによる報告義務を拒否」しているんですね。

あと、テスラ車の事故報告件数が多いだけでなく、同社の車の多くがレベル2の運転技術を搭載し、ドライバーがそれをより多く利用しているため、統計がテスラに不利に働くように見えることから、イーロン・マスク氏としても撤廃を強く望んでいる理由の一つなのかもしれません。


大学教授「テスラは他企業よりも優れている分、大量のデータを使って事故報告している」

更に、自動運転を専門とするサウスカロライナ大学の法学教授であるブライアント・ウォーカー・スミス氏によると、「テスラは他の自動車メーカーが行っていないリアルタイムの衝突データを集めており、その結果、おそらくライバルよりも”はるかに多くの事故の割合”を報告しているだろう」と説明。

そのためロイター通信は、情報筋の話として、テスラの幹部らは何年も前から事故報告を阻止したいと考えていたと伝えており、このプログラムを支持していたバイデン大統領が退任するまで待つのが唯一の解決策だと判断した可能性が高いと報道しています。

何かと厳しい状況に立たされているテスラだが、サイバートラックの販売需要も低迷

こうした厳しい状況が続いているテスラですが、ここ最近の報道だと、発売前から何かと注目されていたサイバートラック (Cybertruck)は販売需要は低迷。

特にアメリカ市場向けとして限定販売されていたファウンデーションシリーズ(Foundation Series)は、当初の計画から販売台数が落ち込んでいることや、転売需要が低迷していることから売れ残っており、ステンレスボディにレーザーエッチングされる”FOUNDATION SERIES”を削除し、スタンダードモデルとしてカナダ市場向けに販売しているそうです。

1ページ目:トランプ政権が自動運転における事故報告規制を廃止しようとする理由とは?

テスラ関連記事