炎上やまない新型フリードの後部座席フロア問題→なぜか「ホンダ全般に問題アリ」との誤った解釈。今回はホンダ新型WR-Vの後部座席フロアを検証してみた

「一部モデルの一部グレード」で起きている後部座席フロア問題だが、いつの間にかホンダ車全般の問題に?

前回のブログにて、ホンダ新型フリード (Honda New FREED)の後部座席フロアの設計問題により、後部座席から転がったペットボトルや小物類がフロントシートの下部を通過して、フロントフロアの足もとに小物類が転がってきてしまうという問題がとあるYouTube動画にて指摘され話題に。

この問題については、新型フリード全般の問題ではなく、あくまでもガソリンモデルの一部のグレード(おそらくはAIR/AIR EXグレードの3列7人乗り)にて起きる問題だと推測されますが、なぜかこの後部座席フロアの設計問題が、新型フリードに限らず「他のホンダ車全般にも問題がある」といった誤った解釈へと発展しています。

その結果として、ホンダの売れ筋モデルともいえる新型N-BOXにおいても、後部座席のフロアの設計にも問題があるのでは?との噂が浮上したため、実際に私の愛車にて検証してみたところ、小物類がフロントのフロアに転がっていくことはありませんでした。


今回は新型WR-Vで検証してみることに

YouTubeやSNSでは、「ホンダ車の後部座席には注意した方が良い」といったコメントなども見られるため、せっかくなら自分が所有する他のホンダ車もどういった設計になっているのか検証してみることに。

既にフリード e:HEV CROSSTAR・3列6人乗り[2WD]と、N-BOXカスタム・ターボ(JF5)[2WD]の2車種を検証済のため、今回はホンダの売れ筋の一つでもあるBセグメントSUVのWR-Vにて検証してみましょう。

後部座席のフロアは前傾ではなく盛り上がる設計なので、小物類が転がる心配は無さそう

っということで、早速WR-Vの後部座席のフロアを見ていきましょう。

上の画像にある通り、フリードやN-BOXに比べて足もとのスペースは狭い方ですが、足もとのフロア部分を見ていくと、前傾ではなく盛り上がるような形状になっているため、特にフロントシートアンダーを通過するような心配は無さそう。

WR-Vはセンタータンクレイアウトを採用していない

フロントシートの足元部分を見てみると、こんな感じで盛り上がっているのが確認できますね。

ちなみにこのモデル、YouTubeなどでは「フィットやヴェゼルに採用されるセンタータンクレイアウトを流用している」と紹介されていますが、実際のところはセンタータンクレイアウトは採用していないとのこと。

そのためガソリンタンクの配置は、ヴェゼルなどのような前席床下ではなく、後席下に配置しているため、ヴェゼルのエントリーグレードG[2WD]の置き換えという立ち位置ではあるものの、実質的には全く別物の構造であることがポイント。

ヴェゼルと全く同じ構造に見えて実は全くの別物というのも、おそらくはインドで生産している関係でコストを削減していることも理由の一つだと予想しますが、それでも同じように見せるホンダの技術力の高さには驚かされます。

後部座席の前傾フロア以外にも、ちょっと注目しておきたいポイント

あとは何かとお問い合わせの多かった後部座席のフロアの中央部分ですが、後輪駆動[FR]モデルほどのセンタートンネルではないものの、若干の盛り上がりがあるため、左右の後部座席にスライド移動する際に、足もとを少しぶつけてしまうことも。

上の画像でも確認できる通り、センターコンソールバックに靴がヒットしたような痕が確認できるかと思いますが、これは子供が右後方から乗り込んで、左後席へとスライド移動したときにヒットしたときの痕なので、やはり膨らみの影響は少なからずあるようですね。

こちらも後席繋がり。

私が所有するWR-V Z+グレードでは、後席乗員用に格納式センターアームレストに加え、ドリンクホルダーも設けられているため使い勝手としては十分に良し。

ヴェゼル

私が以前所有していたヴェゼルでは、後席アームレストが座面に干渉するまで展開するような設計になっていたため、座高の高い私からすると肘置き位置が低すぎたということもあり、今回のWR-Vの配置はグッドポイントだと思います。

2ページ目:ドライブレコーダーはナビゲーションディスプレイでも確認可能?WR-Vに謎の空きスペース?