日産の新型フェアレディZ (RZ34)がまたも納車直前でキャンセル→「購入しないか?」と販売店より提案…今度は希少な432オレンジのベースグレード×6MT
ここまでキャンセルが相次ぐと、販売店も気の毒に思えてくる
2025年2月末より、ようやく2025年モデルとして受注&販売再開となる日産の一部改良版・新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)。
前回のブログでは、超希少なカーマインレッド×スーパーブラックルーフ2トーンのversion ST[9速AT]が納車前にキャンセルされたため、いつもお世話になっている日産ディーラーより「購入を検討してみませんか?」と提案いただくことに。
確かにボディカラーは魅力的でしたが、トランスミッションが9速ATであることや、内装がオールブラックにであることを考えると、あまり食指の動く仕様ではなく、既にセイランブルー×スーパーブラックルーフ2トーン[9速AT]を所有しているためお断りさせていただくことに。
そして今回、また新たなキャンセル車両が出てきたとのことで、再び日産ディーラーより提案いただくことになったんですね。
今回キャンセルされたのは432オレンジのベースグレード[6速MT]
こちらが今回、新たに日産ディーラーにて納車前にキャンセルされたという新型フェアレディZ (RZ34)。
年式としては2024年式で、ボディカラーは2024年モデルより新しく追加された432オレンジ、そしてグレードは最もリーズナブルなベースグレード、トランスミッションは6速MTとなります。
ほとんど街中でも見かけることのないRZ34ですが、たまに見かける個体でもversion STがほとんどなので、ある意味でベースグレードは新鮮であり貴重な存在。
2トーンカラーが多くラインナップされる中、432オレンジはモノトーンカラーでよりシルエットが明確になる色味でもありますが、その一方で気になるのがルーフラインのシルバー加飾。
いわゆる”日本刀”をイメージしたエッジを効かせたシルバー加飾ですが、この加飾の弱点は、モノトーンカラーだとどうしても浮いたデザインになってしまうため、バーガンディや432オレンジ、そして新色のミッドナイトパープルやワンガンブルーとのバランスを崩してしまう恐れがあるんですね。
ちなみにこちらは、東京オートサロン2025にて出展された2025年モデルのRZ34。
ボディカラーは新色のワンガンブルーですが、シルバー加飾のルーフラインが変に浮いているように見えますね。
これがセイランブルー×スーパーブラックルーフ2トーンになると、ブラックアクセントとシルバーとのメリハリが付いて良い塩梅になり、RZ34特有のクーペを美しく引き立てています。
そう考えると、432オレンジのような有彩色ともなると、シルバー加飾はカーボン調やグロスブラックにラッピングすることで、より際立ったアクセントに仕上げた方が良いのかもしれません。
初代S30を彷彿とさせるスター形状の18インチアルミホイール
続いて足もとも見ていきましょう。
ベースグレードと快適性重視のversion Tでは、足もとのタイヤアルミホイールが18インチアルミホイールにダウングレード。
そのため、ホイール規格はフロント18インチ×9J(インセット34)、リア18インチ×9J(インセット15)で、タイヤサイズはフロント・リア共通の245/45R 18インチ 96Wタイヤを装着。
足もとのブレーキキャリパーも片押しのシルバータイプではあるものの、見た目のインパクトとしてはversion STとそん色ないレベル。
なお、ベースグレードはサーキット等のチューンドベースに利用されることが多いことを考えると、RZ34のグレード展開はある意味で理想的なのかもしれません。
version STでもブレーキの制動力は弱いですが、ベースグレードやversion Tは更に弱いレベルだと考えられ、サーキットなどでは心許ないスペックになるかも…?