マツダがタイ工場で生産すると噂のコンパクトSUVは新型CX-20?それとも次期CX-30?謎のデザインスケッチが突如として公開される

マツダがタイ工場にて生産を予定している次世代コンパクトSUVとは?

2025年2月14日、マツダの公式プレスリリースより、同社とマツダセールス・タイランドが、タイ・バンコクでの記者会見にて、これまでタイで培ってきた現地サプライチェーンの強みを生かし、50億バーツ(日本円に換算して約226億円)を投資して、タイの生産拠点であるオートアライアンス(タイランド)を年間10万台の新型小型SUV生産ハブとして整備することを発表しました。

これにより、日本や今後も安定した成長が見込まれるASEAN市場を中心とした輸出拠点としての役割を強化するとともに、マツダが過去70年にわたって参入してきたタイ市場での販売も強化することになりますが、そもそもタイで生産されるコンパクトSUVが何なのか?が気になるところ。

一部報道によれば、現行CX-30もしくはCX-3といったCセグメント相当のSUVになるのでは?との見方もありましたが、この日の記者会見とは別に、マツダのタイ法人が何とも興味深いデザインスケッチを公開したのでチェックしていきましょう。


これは一体…?コンパクトSUVと思わしき謎のデザインスケッチが公開される

こちらが、タイ・バンコクでのパトンターン・シナワット首相と会談した際に公開された謎のデザインスケッチ(afacrofanより引用)。

上の画像の赤丸にて確認できる通り、何やらグリーンのようなボディカラーに身をまとう謎のコンパクトSUVらしきデザインスケッチが確認できるかと思います。

もう少しズームしてみるとこんな感じ。

スタイリング的には、コンパクトハッチバックのMAZDA2をリフトアップしたかのようにも見え、フロントグリルはマツダのデザイン言語でもある五角形グリルらしきものが確認できます。

そしてヘッドライト意匠までは細かく確認できないものの、どことなく2025年後半頃に発表予定となっている次期CX-5に近いものが感じられますね。

ちなみにこちらが、欧州の公道などにてスパイショットされている次期CX-5の開発車両。

ヘッドライト意匠を見ていくと、L字型斜めに連なるようなレイアウトになり、これまでのマツダのデザイン言語とは異なる目つきに見えます。

こうしたエクステリアデザインを見ると、CX-30やCX-3というよりは、更にコンパクトな次期CX-20なのではないか?と思わせるものがありますが、現時点では具体的な情報は明らかになっておらず、今後タイの公道でも開発車両がスパイショットされるでしょうから、そのときに改めて細部のインプレッションなどができればと思います。

タイでは、2025年~2028年に様々な新車・新型車を発表予定

続いては、マツダ公式が公開したタイ市場向けの電動化モデル導入計画のスライド情報(AutoLifeより引用)。

上の画像にある通り、左から「2025 BEV」「2026 BEV」「2026 PHEV」「2027 HEV」「2028 HEV」と記載され、セダンもしくはSUVモデルであることが確認できます。

ちなみに、一番左の2025 BEVはMAZDA 6eだと思われますが、左から2番目となる2026 BEVは不明で、おそらくはマツダと長安汽車による共同開発モデルの第2弾ではないかと推測。

そして真ん中の2026 PHEVは、既に日本でも販売されている新型CX-80で、残りの2027 HEVと2028 HEVは、先程のコンパクトSUVと次期CX-5である可能性が高そうです。

MAZDA 6eは、中国にてラインナップされているEZ-6のタイ市場向け

ちなみにMAZDA 6eは、既に中国市場でも販売されているEZ-6のことを指していて、マツダと長安汽車の中国合弁企業である長安マツダが製造する記念すべき共同開発モデル第一弾。

タイでは「MAZDA 6e」として販売され、2025年中の発表を計画していますが、ピュアEVのみのラインナップとなるのか、はたまたレンジエクステンダー搭載のプラグインハイブリッド(PHEV)が設定されるかまでは不明。

なおマツダCEOである毛籠 勝弘(もろ まさひろ)氏は、「マツダはタイで70年にわたり、タイ政府からのご支援をはじめ多くの方に支えられ、強固な事業基盤を築いてきました。改めて関係する皆さまに、深くお礼を申し上げます。私たちは、『前向きに今日を生きる人の輪を広げる』というパーパスの実現に向けて、ステークホルダーの皆さまとの間に信頼と共感の関係を築くことを大切にしています。この理念のもと、電動化が進展するタイのお客さまのご要望に応える、マツダらしい電動化商品を導入するとともに、日本やASEAN市場を中心とした小型車輸出拠点としての役割を強化します」と説明しています。

続いてはパワートレインのスライドになりますが、左から「SKYACTIVE EV」「e-SKYACTIV R-EV」「PLUG IN HYBRID」「HYBRID」「e-SKYACTIVE D」「e-SKYACTIV X」、そして「e-SKYACTIV G」が掲載されています。

これらのスライドの中には、次世代エンジンのSKYACTIV Zは確認できませんが、将来的にタイ市場でもラインナップされるかまでは不明です。

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