発売後僅か5日で受注停止となったスズキ新型ジムニーノマド。受注台数5万台の内「5,000台」が転売目的と報道。なかには複数台購入者は「全てキャンセル扱い」に
いよいよスズキが、ジムニーノマドの転売対策に向けて本格始動か
2025年1月30日に発表され、同年4月3日より発売予定となっているスズキ新型ジムニーノマド (Suzuki New Jimny Nomade)。
これまでは3ドアタイプの軽自動車・ジムニーと、普通乗用車タイプのジムニーシエラ (Jinmy Sierra)のラインアップでしたが、ジムニーノマドは待望の5ドアタイプとしてラインナップされます。
本モデルを待ち望んだ方も多いと思われますが、残念なことに、発表から僅か5日で全国5万台のバックオーダーを抱えることとなり、納期に換算すると約3年半という長納期になることから、即受注停止となりました。
複数台購入者が存在する場合、1台に絞り込むか、全てキャンセルにするか…?
そんなジムニーノマドですが、スズキとしても長納期を少しでも解消し、一台でも多くのユーザーに納車されるように増産することを明らかに。
具体的には、元々月産目標台数が1,200台だったジムニーノマドですが、報道によれば2倍以上となる2,500台に増やすことで、納期も2分の1に大幅短縮するとのこと。
これにより、転売目的で複数台オーダーしていた方々がキャンセルすることを狙っての対策だと思われますが、その一方でスズキは、「本当にジムニーノマドを必要としているのか」「転売目的で購入しているユーザーはいるのか?」などを精査していることも明らかになりました。
約5万台のバックオーダーの内、約1割が転売目的の恐れ
これは中日新聞が報道したものですが、どうやら約5万台のバックオーダーの内、全体の約1割にあたる5,000台程度が、転売目的の可能性があることが判明。
いわゆる「1人で複数台を注文する」といった例が見受けられ、スズキは受注内容を精査した上で、発注のキャンセルなどを促す方針とのこと。
なお参考までに、これはあくまでもSNS上での情報になりますが、なかには同一名義で5台ほど発注していたユーザーが、メーカーでの対応により「全てキャンセル」になってしまい、更に過去には3ドアタイプのジムニーシエラを早期的に売却した履歴も残っていたことから、同時に発注していたジムニーシエラもキャンセル扱いになってしまったとの情報も。
そもそもどのような人を「転売目的」と判断するのか?
正式な発売前から波乱続きとなっているジムニーノマドですが、今回の中日新聞の報道が明らかになってから、私がいつもお世話になっているスズキディーラーにも取材させていただいたところ、確かにメーカーから「転売目的と予想される注文書に関しては、メーカーに一度相談する」といった通達があったそうです。
転売目的と考えられる要素としては以下の通り。
●同一名義で複数台発注していた場合(2台以上)
●家族名義を利用して複数台発注していた場合(2台以上)
●ジムニーノマドだけでなく、ジムニーもしくはジムニーシエラも発注していた場合
●業販もしくは法人でありながらも、個人・家族名義で発注している可能性がある場合
●ディーラーオプションが極端に少ない、もしくは全く選択されていない場合
●手付け金(予約金)支払っていない場合
以上の通りとなります。