トヨタの次世代GRヤリスやGRカローラには直4ターボハイブリッドが搭載される可能性が高いと報道!パフォーマンス向上や欧州での排ガス規制を満足するためか
いよいよトヨタの次世代GRモデルについて新たな展開がある?
トヨタのハイパフォーマンススポーツモデルでお馴染みとなるGRスポーツカー。
2025年3月時点でのラインナップとしては、GR86/GRヤリス/GRカローラ/GRスープラの4車種が挙げられます。
こうしたGRブランドのスポーツモデルについてトヨタは、「今後もコアなファンが居続ける限り、内燃機関とマニュアル(MT)を搭載するスポーツカーを作り続ける」とコメントしていましたが、今回海外カーメディアのインタビュー記事より、新たな情報を展開しています。
トヨタは将来的に、GRモデルに2.0L直4ターボハイブリッドを採用予定
トヨタといえば、1997年の初代プリウス (Toyota Prius)が発売されて以降、長らくハイブリッド技術の最前線に立ってきましたが、今後の同社のラインナップモデルにおいても、セダンやクロスオーバー、コンパクトカー、ミニバンだけに留まらず、トヨタ・ガズー・レーシング (Toyota Gazoo Racing)部門の協力を得て、GRモデルにも電動化(EV)を導入する計画があるようです。
現在トヨタが開発中の排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンについて、次期世代のGRモデルでは電気モーターを組み合わせることでハイブリッド(HEV)化する可能性が高いとのこと。
このエンジンは、従来のハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の両方のセットアップに対応するように設計されており、ピストンストロークが短く、軽量構造によりパッケージング効率が向上しているそうです。
東京オートサロン2025にて出展されたコンセプトカーに、HEVが搭載される模様
2025年1月、千葉県は幕張メッセにて開催された東京オートサロン2025では、次世代MR2のテストモデルとして機能すると考えられるミドシップエンジン搭載型のGRヤリス ”Mコンセプト”が発表。
このモデルは非電動タイプとして登場しましたが、プロジェクト監修のGRエンジニアの山田宏之 氏によると、どうやら将来的にハイブリッドシステムを追加する計画があることが判明。
GRブランドだけでなく、一般的なモデルでも使用される模様
これは国内メディアVOIでのインタビューや、海外カーメディアAutocarでのインタビュー記事でも掲載されている内容で、「このエンジンを使えば、将来の車にハイブリッド車を使うことができる」と語り、またトヨタは将来のGR製品に、より燃費が良く排出量が少ないエンジンを必要としているため、「この技術はモータースポーツ活動と乗用車の両方で使われるだろう」ともコメントしました。
GRモデルにHEVが採用される理由には、欧州での排ガス規制を満足することも含まれているようだ
トヨタは現在、GRヤリス/GRカローラの2車種に排気量1.6L 直列3気筒ターボエンジンが搭載され、GR86は排気量2.4L スバル製水平対向4気筒自然吸気エンジン、そしてGRスープラは排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンと、排気量3.0L 直列6気筒ターボエンジンの2種類が搭載されてます。
これらのラインナップモデルは、全てノンハイブリッドタイプの純ガソリンエンジンとなるわけですが、特にGRヤリスとGRカローラに関しては、先程の通り排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンが+電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用される予定で、欧州などの地域にて”より厳しい排出ガス基準”を満足することができるそうです。