【今までありがとう】メルセデスベンツAクラスが現行限りで生産・販売終了へ…トヨタ新型ランドクルーザー250に防弾&装甲仕様が登場
まさかのエントリーモデルとなるAクラスが廃止になるとは…
メルセデスベンツのエントリーモデルでお馴染みとなるAクラス。
ハッチバックやセダン等がラインナップされ、ハイパフォーマンスブランドAMGでもラインナップされるなど、既存顧客だけでなく新規客も多く獲得したメルセデスベンツの代表的なモデルとなります。
そんなAクラスは、1997年より4世代に渡ってフルモデルチェンジを実施してきましたが、2022年モデルを最後に、アメリカ市場ではAクラスの生産を終了することを明らかにしました。
そして今回、このAクラス自体が5代目としてフルモデルチェンジすることなく、そのまま廃止になると報じられています。
メルセデスベンツは、今後コンパクトカーを7車種から4車種に縮小
今回のAクラスの廃止については、イタリア雑誌のQuattroruoteにて公開されているもので、メルセデスベンツの最高技術責任者であるマルクス・シェーファー氏とのインタビューにて「今後メルセデスベンツは、コンパクトカーのラインナップを全7車種から4車種に縮小する」と説明しています。
この決定の背景には、より幅広い層にアピールできるモデルに焦点を絞ることで、コストを削減するためとのことですが、特に欧州ユーザーは、ハッチバックを愛している一方、厳しい自動車業界で生き残っていくためには「ハッチバックやセダンをラインナップしても売れ続けることは難しい」とのこと。
新生メルセデスベンツのエントリーモデルはCLAクラスに
そのため、メルセデスベンツのエントリーグレードとなるAクラスハッチバックやAクラスセダンは廃止となり、その結果として、新型CLAクラスが同ブランドのエントリーモデルとして新しくラインナップされることになったわけですね。
なおマルクス・シェーファー氏は、同社のラインナップモデルについて以下のようにコメントしています。
複雑さを軽減することは、当社にとって重要な課題です。
このため、現行Aクラスのようなセグメントでは、コンパクトファミリーを7モデルから4モデルに減らす必要がありました。
中国や米国を含む世界中で通用するモデルが必要です。
ハッチバックがヨーロッパで人気があることは知っていますが、これは計画に含まれていなかったため、難しい選択も含めて選択をしなければなりませんでした。
なおメルセデスベンツは、現行Aクラス以外にも、ラインナップモデルで最もコンパクトなミニバンと称されるBクラスも廃止していて、一方でCLAクラス/CLAシューティングブレークといった販売台数が伸びなさそうなモデルや、GLAクラス/GLBクラスといった主力モデルは販売を継続することを決定。
ミニGクラスは全く新しいプラットフォームを採用予定
続いて、同社の主力モデルで唯一リセール率の高いGクラスですが、このモデルをモチーフにしながらもコンパクトなサイズ感を持つミニGクラスも登場予定ではあるものの、具体的にどのタイミングでデビューするかまでは不明。
マルクス・シェーファー氏はイタリア雑誌Quattroruoteに対して、MMAプラットフォームを使用するのではなく、「より優れたオフロード性能のために異なるアーキテクチャを使用する」とコメントしていることから、もしかするとラダーフレームをベースとした新世代プラットフォームを採用することも考えられるかもしれませんね。
あとメルセデスベンツは最近、ピュアEVモデルで独立したブランドのEQシリーズを廃止する計画を明らかにしたわけですが、これは次世代のピュアEVモデルとなるEQAクラス/EQBクラスが、GLAクラスとGLBクラスに統合されることを意味。
また、近日発売予定となっているCLAシューティングブレークのピュアEV版も登場予定とのことで、メルセデスのラインナップモデルが大幅に刷新されるのは見どころありそうではあるものの、果たして販売台数を伸ばすだけの魅力があるのかも気になる所です。