日産「次期GT-R R36は間違いなく復活する。そしてポルシェ911よりも速いニュルブルクリンク最速モデルでなければならない」と発言
今は大変な時期だと思うが、新生日産として頑張ってほしい
2025年モデルで生産・販売を終了することが決定した、日産GT-R R35。
2007年にデビューして18年が経過して、度重なるマイナーチェンジと一部改良でアップデートされた日産のフラッグシップスポーツカーですが、遂にR35としての終焉を迎えることに。
次期GT-R R36に関しては、具体的なデビュー時期などは明らかになっていないものの、新生日産CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、生粋の車好きで次期GT-R R36やシルビアの復活を計画する重要なキーマンでもあります。
そんな日産が、アメリカ・ニューヨークオートショー2025にて「次期GT-R R36」に関する発言をしました。
日産「GT-Rは何れ復活する。ただし、ただ単に復活するだけでは面白くない」
トランプ関税などの影響で何かと混乱が続いている自動車業界。
日産も例外ではなく、アメリカでの生産を行うかどうか?車両本体価格をどのように見直していくか?など、様々な決断に迫られていますが、こうしたなかで開催されたアメリカ・ニューヨークオートショー2025にて、日産幹部の発言内容が大きな話題になっています。
海外カーメディアmotor1.comが、日産のアメリカ法人である日産USAのチーフプロダクトプランナー、ポンツ・パンディクティラ氏に取材したところ、次期GT-R R36に求めるものについて、以下のようにコメントしています。
まず第一に、非常に正統派なクルマでなければなりません。
前輪駆動の電気自動車をGT-Rと名付けたらどうなるか想像してみてください。
うまくいかないでしょう?
GT-Rのルーツに忠実で、ニュルブルクリンクの最高記録を達成しなければなりません。
それがこの車の信頼性を確立したのです。
ニュルブルクリンクの地元であるドイツ・ポルシェ911に勝ったのです。
この勢いは今後も維持されなければなりません
GT-R R35が当時ニュル最速を更新したときは、ポルシェと場外乱闘に
2008年、日産が当時新型GT-R R35としてニュルブルクリンクの北コースであるノルドシュライフェにて7分30秒台を叩きだしたとき、当時のポルシェ911のラップタイムを凌駕する速さでした。
地元ドイツではちょっとした騒ぎにもなるほどで、「日本の自動車メーカーがポルシェよりも速い車を発表するなんて…」そこから日産の技術力の高さ、スポーツカーに対する熱意などが世界中に知れ渡る一方、ポルシェが実際にGT-R R35を新車にて購入し、ポルシェドライバーの手によってニュルでラップタイムを計測。
その結果、GT-Rのラップタイムは7分30秒には24秒も遅い7分54秒を記録し、当時の911ターボで7分38秒、911GT2で7分34秒だったため、ポルシェとしては「当時のラップタイム計測時、違う仕様(セミスリックタイヤとか…)でテストしていたのではないか?」と疑念を抱いていたこともあったそうです。
ちなみに、この疑問に対して当時欧州日産の広報担当であるNeil Reeve氏が「我々はGT-R R35に何の手も加えていない。純正のダンロップ製ランフラットタイヤを装着した状態でテストした。GT-Rと911ターボは、さまざまなメディアで比較テストが行われており、その結果を見れば両車の性能が拮抗しているのは明らか」と強く反論したことも話題となりました。
こうした巨大なバックボーンを抱える日産は、次期GT-R R36も当然、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェにて、現行ポルシェ911を圧倒するほどの加速性能や耐久性、そして品質を保証するメイド・イン・ジャパンスポーツカーを作り上げる必要があります。