日産新CEOのイヴァン・エスピノーサ氏が明言「次期GT-R R36などのブランドが誇れる車を4車種以上作りたい。賛否あれど失ってはいけないものもある」

今後の日産には大きな期待がかかる

2025年3月26日、日産は2025年度~2026年度にかけて発売される新車・新型車のティーザー画像を公開し大きな注目を集めました。

この発表には、2025年度4月より新CEOとなるイヴァン・エスピノーサ氏が出席。

イヴァン・エスピノーサ氏は、「本物の車好き」としても有名で、現在通勤車には左ハンドル仕様の新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)を使用するほど。

そんな彼が、今後の日産のラインナップモデルに加えて、4車種以上のスペシャリティカーの販売を目指すと説明しています。


イヴァン・エスピノーサ氏は、次期GT-R R36やZ、シルビアについて言及してきた人物

新CEOとして注目が集まるイヴァン・エスピノーサ氏。

彼はこれまで、次期GT-R R36や新型フェアレディZ、更には次期シルビアといった様々なスポーツカーについて言及しており、日産のキーマンとして注目されてきました。

2025年度3月下旬時点で、日産がラインナップしているスポーツモデルといえば、フェアレディZ (RZ34)の1車種のみで、既にGT-R R35は販売終了しており、R35モデルとしても生産・販売終了することを明らかにしています。

日産の今現在の経営状況を鑑みると、スポーツモデルよりも「数が出て売れるモデル」を優先して生産・販売していく必要があるわけですが、こうした厳しい状況においても、イヴァン・エスピノーサ氏は日産製スポーツカー/スペシャリティカーの開発・発売を諦めておらず、今回の新型車プレゼンの場でも強くアピール。

数年間の苦戦、市場機会の喪失、ホンダとの合併失敗を経て、現CEOの内田誠 氏は2025年3月末をもって退任することが決定。

繰り返しにはなりますが、イヴァン・エスピノーサ氏はかなりの車好き(カーガイ)で、同ブランドを活性化させたいと考えており「運転の楽しさは常に日産の核であり、それが私たちの仕事です」とコメントしています。

新CEO「ブランドが誇れる車を4台以上は欲しい」

そして同氏は、海外カーメディアTop Gearとのインタビューにて「ブランドが誇れる大きな主役級の車を1台や2台ではなく、4台以上は欲しい」と語っており、加えて「ポートフォリオのトップに、本当にブランド志向の車を4台か5台置きたいです。日産がどんな会社なのかを表し、日産の鼓動が何であるかを示す車です。これらの車は世界中どこにでも行くべきです」と説明。

「ブランドが誇れる車」とは、具体的にどんな車のことを考えているのかが気になるかと思いますが、同氏はインタビューにて、「車についてはいくつか選択肢がありますが、将来のZを想像してみてください。もしもっと手頃な車ができたら、それは私の夢の中にあると言ったとおりです。将来のGT-R、将来のパトロールかもしれません。私にとってこれらは日産の真髄を表す車です。これにより、運転の興奮という夢を生かし続けることができます」とコメントしています。

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