日産が中国での再起を図る!2027年夏までに10車種もの新型車を展開すると発表!マイナーチェンジ版・新型アリアの開発車両が初スパイショット
成長著しい中国の電気自動車市場に向け、着々と準備を進めているようだ
日産は2025年4月23日、中国にて開催の上海モーターショー2025にて、次世代プラグインハイブリッド(PHEV)システムを採用した新型フロンティアプロ (Nissan New Frontier Pro)に加えて、ピュアEVセダンの新型N7を発表しました。
またこのイベントで日産は、中国市場に多大な設備投資を行うことを明らかにし、成長著しい中国の電気自動車市場の競争を勝ち取ろうとしています。
日産はこの日、中国事業に100億中国元(日本円に換算して約1,900億円)を投資することを明らかにし、2027年夏までには、中国だけで10車種もの新型車を開発・発表することを明らかにしています。
10車種のうち、9車種は日産ブランドとして展開
こちらが実際に、中国・上海モーターショー2025にて日産が公開した2027年夏までに登場する新車のシルエット9車種を公開したティーザー画像。
日産は10車種のエネルギー車両のうち、9車種が日産ブランドによる新型車として導入するとのことですが、残り1車種はどのブランドからのモデルになるのか、リバッジモデルとして登場するのか気になるところ。
ちなみに、ティーザー画像に登場しているのは全9車種になりますが、その内の手前に2台公開されているのが、ピュアEVセダンのN7と、プラグインハイブリッド&ピックアップトラックとなるフロンティアプロとなります。
残りの7車種については、現状どのようなモデルがラインナップされるかは不明ですが、今後の日産のスピーディーな開発力とマーケティングに注目したい所です。
一方で中国の武漢工場での生産を撤退するとの報道も
あと、こちらも注目したいのが、日産が中国・湖北省にある武漢工場の生産から撤退する方針を固めたとの報道。
これはロイター通信が報道しているものですが、世界的な販売低迷で業績が悪化する中、特に現地の工場稼働率が低下している中国事業の再建は急務とのことで、2025年度中(2026年3月末まで)にも生産を終了することが判明したとのこと。
ただ、これは日産公式が明らかにしたものではなく、ロイター通信が日産関係者2名から確認した内容を報道しているだけに過ぎないため、今後の日産の公式プレスリリースを待ちたい所。
ちなみに日産の武漢工場では、中国の合弁企業である東風汽車との共同出資により、2022年に稼働したばかりで、ピュアEVクロスオーバーのアリアや、日産の稼ぎ頭でもあるエクストレイルを生産していたので、これら2車種が中国で生産されなくなる恐れがあるのは大きな痛手のようにも見えるのですが…
これらの年間生産能力は30万台とのことですが、ロイター通信の報道によると、どうやら稼働開始以降は生産規模が約1万台にとどまっているそうで、2024年からは東風汽車が独自ブランドのEVを生産しているそうです。