一体どこで眠ってたんだ…「43年間」もガレージで眠っていたマツダ初代RX-7 (FB3S)が競売に登場!走行距離は僅か「2,520km」の極上の個体だ

おそらくとんでもない金額で落札される可能性が高い

マツダのロータリースポーツモデルといえばRXシリーズで、初代RX-7 (FB3S)が1985年に販売終了して40年が経過します。

日本国内では、低走行距離でコンディション抜群の個体が博物館などに展示されたり、時たまオークションなどにて出品されることもありますが、今回はその中でも最も内外装のコンディションが良く、おまけに超低走行距離の初代RX-7が競売に出品され大きな話題となっています。

今回の個体は、1982年式となるFB3S型GSLクーペになりますが、何と約43年間もガレージにて保管され、特に大きな汚れなども無く「ほぼ新品」のような見た目で出品されています。


過去最も低走行距離でコンディションも抜群のRX-7

こちらが今回、海外オークションサイトBring a Trailerにて出品されている1982年式の初代RX-7 FB3 GSLクーペ。

2024年~2025年の過去1年間、初代RX-7の出品台数は6台以上で、その多くが走行距離32,000km未満の程度の良い個体でしたが、今回は驚きの僅か「2,520km」という超低走行距離。

しかもこの個体は、1978年~1985年まで販売された初代RX-7のマイナーチェンジの個体になるそうで、GSLグレードは、その年にラインナップされた全3グレード(S/GS/GSL)の中で最もラグジュアリーなグレードといわれています。

なおSグレード/GSグレードにはない装備として、四輪ディスクブレーキやリミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)、パワーウィンドウ、アンプ付ドルビーステレオ、アルミホイール、スチール製サンルーフが備わっています。

ちなみにこのモデル、最初のオーナーはアメリカ・オハイオ州デイトンに住む男性に納車。

ボディカラーはトルネードシルバーメタリック、オプションとしてはエアコン(当時610ドル)、鮮やかなレッドレザーシート(当時650ドル)、そして355ドル相当の3速ATが装備された状態でイーストゲート・マツダに入庫しました。

当時の新車価格から約3倍も跳ね上がっている模様

当時の車両本体価格は13,940ドル(日本円で約200万円)とのことで、現在の価値に換算すると46,200ドル(日本円で約660万円)と、現代のスポーツカーが購入できるレベルにまで跳ね上がっているそうです。

ヘッドライトは、当時は安全規制などの絡みで特に指摘のなかったリトラクタブルヘッドライトを採用。

リアテールランプは水平基調で、マフラーは片側2本出しをインストール。

エンジンルームも美しいな…

エンジンルームもかなり美しいですね。

この時代のアメリカ仕様のRX-7は、決してパワフルなスペックではなかったものの、キャブレター式の12Aロータリーエンジンを搭載し、最高出力は101ps/最大トルク142Nmと非力ながらも、0-96km/hの加速時間は約9.7秒。

ちなみに、当時ラインナップされていたマニュアルトランスミッションの方が、0-96km/hの加速時間は約9.2秒と、実は3速ATよりも速かったとのこと。

1オーナーではなく2オーナーで、フロントバンパーは再塗装しているようだ

こちらは整備関係書類で、これまでのメンテナンス記録や消耗品の交換などが行われた記録が全て残されています。

なおこの個体は、1オーナーではなく過去に2人のオーナーが所有していたそうで、2人目は僅か800kmほど走らせた後、バンパー塗装をリフレッシュしていたことも明らかに。

その後は40年以上も保管されていたそうですが、まさかここまでコンディションの良い個体が眠っていたとは…

2ページ目:内装もとんでもなく美しく、現代のマツダでは到底再現できない仕様…気になる入札額は?