一体なぜ?日産が国内主力工場の2つを閉鎖する方針と報道。何とノート/ノートオーラ/リーフを製造する追浜工場も対象に…気になる理由や背景は?

(続き)どうなる日産?今は「取捨選択」ができるような決断力が試される時期

引き続き、日産の日本国内主力工場閉鎖に関する報道内容を見ていきましょう。

日産は販売車種を増やしても、その後のフォローがおざなりになっている

あと、これは様々な意見が分かれるため何とも難しい考えだと思いますが、日本国内では販売車種を大幅に絞ることでモデルチェンジを繰り返していれば、ここまで生産設備が過剰になることは抑えられていたかもしれません。

今の日産のラインナップを見ていくと、確かに車種はそれなりに多くラインナップされているものの、特に売れ筋となるであろうキックス (Kicks)は全くフルモデルチェンジする気配がなく、リーフもようやく2025年度にフルモデルチェンジ、エルグランドも次期型が登場するとはいえ2026年度に発売など、あまりにも新車・新型車発売のタイミングが遅すぎるんですよね。

現状、日産が多く販売できるのはノートシリーズとセレナ (C28)の2車種なのが現実で、以下のように2025年4月度の新車販売・登録台数ランキングを見ても、日産の売行きは極端。

・C28セレナ:4,566台(13位)
・ノートシリーズ:4,470台(14位)
・フェアレディZ (RZ34):792台(41位)
・エクストレイル (T33):710台(44位)

以上のランキングを見てもお分かりの通り、C28セレナとノートシリーズが10位台にランクインする一方で、何と日本で3番目に売れている車種はフェアレディZ (RZ34)で僅か792台であり、エクストレイル (T33)はそれよりも下なんですよね。


数字ばかりを見て批判されがちだが、それは新生日産へと生まれかわるための「覚悟」ともとれる

この衝撃的な結果を見る限り、日産は「車種展開はしても、短期サイクルでのモデルチェンジをしなかった」ことで、各車の魅力が失われてしまい、販売台数低迷につながっていたのだと思われますし、資金力がない中で販売車種を維持することで赤字が膨らむようなサイクルになっていたわけですね。

なお、読売新聞でも報道されている通り、「日産は世界的な販売不振に陥り、過剰な生産設備が経営を圧迫している。国内では約120万台の生産能力に対し、2024年度の生産は約64万台だった。調査会社マークラインズによると、2024年の追浜、湘南工場の稼働率は4割前後で、7~8割とされる損益分岐点を大きく下回っていた。」とのことから、日産としてはこれ以上の被害拡大を避ける意味でも、主力と思われながらも、実は赤字を更に拡大させる工場たちを閉鎖されるのは英断。

今後は、工場閉鎖に加えてリストラも約2万人規模まで拡大すると報じられていますが、繰り返しにはなるものの、今現在の日産の資金力と経営状況などを鑑みると、どう考えても会社規模と従業員の数に見合った仕事がなされていないことから、「また一からやり直す」という意味で「Re:Nissan」を掲げたのだと思いますし、そこまでの覚悟を持ったイヴァン・エスピノーサCEO率いる新生日産を応援したいところです。

1ページ目:日産の主力工場でもある追浜工場が閉鎖の対象となる理由や背景は?

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