購入条件はレーシングドライバーのみの過去最高難易度!フェラーリが超希少な特別モデルの296スペチアーレ・ピロティを世界初公開。日本人オーナーにも納車される?

296スペチアーレ・ピロティは、台数限定ではないものの「過去最高難易度の購入条件」が設けられている

2025年4月末、フェラーリは296GTB/296GTSをベースにした特別モデルとなる296スペチアーレ/296スペチアーレAを発表しました。

本モデルは、台数限定ではないものの「期間限定販売」としてラインナップされており、特に296スペチアーレは296GTBを購入しているオーナーに割り振られている傾向にあるようです。
※オープンモデルの296スペチアーレAは、更に希少性が高いため簡単に購入することは不可

そして今回、フェラーリは更に条件の厳しいスペシャルパッケージの296スペチアーレ・ピロティ (Ferrari 296 Special Piloti)を世界初公開しました。


購入条件は「フェラーリの公式スポーツ活動(競技・非競技を問わず)に携わる顧客」のみ

こちらが今回、フェラーリが発表した新型296スペチアーレ・ピロティ。

ピロティといえば、フェラーリが過去にラインナップした488ピスタ・ピロティに続く特別なモデルで、イタリア語で「操縦士/パイロット」を意味します。

488ピスタ・ピロティや、今回の296スペチアーレ・ピロティのように、車種名として使用される場合、サーキットでのレーシング活動やハイパフォーマンスへのこだわりを表す言葉として使われることから、フェラーリとしても「フェラーリが定める特別なドライバーにのみ販売したい」という想いが強いのかもしれません。

ちなみにこのモデル、フェラーリのテーラーメイド・プログラムによって製作されたもので、購入できるユーザーは、「フェラーリの公式スポーツ活動(競技・非競技を問わず)に携わる顧客」のみで、要はフェラーリのレーシングドライバー以外は購入できない一台となっています。

このモデルはもちろんのこと、フェラーリのスペシャルモデルは、どんなに大金を積まれようがフェラーリとの関係性を持たない新規顧客や、フェラーリの公式スポーツ活動に携わっていなければ、一生購入することのできない特別モデルなので、この点はフェラーリが創業時からブレないスタンスですし、ランボルギーニやマクラーレンと上手く差別化しているところ(フェラーリというブランドを大事にしている証でもある)。

ル・マンのレーシングモデル499Pからインスピレーションを得ている一台

このモデル、極めてエクスクルーシブな仕様であり、「サーキットを体感する人々のために設計されたモデル」だそうで、2023年と2024年のル・マンにてハイパーカー部門を制覇した499Pレースカーからインスピレーションを得ているとのこと。

このモデルは、レッド系の「ロッソ・スクーデリア」、ブルー系の「ブルー・ツール・ド・フランス」、ブラック系の「ネロ・デイトナ」、シルバー系の「アルジェント・ニュルブルクリンク」という、レーシングカーにインスパイアされた4色のカラーリングのみで展開されるとのことで、それ以外のカラー設定は不可能。

ただ、フェラーリが定めた顧客の中でも、更に最上位の顧客ともなれば、オリジナルカラーを選択することができるかもしれませんね。

なお選択されたカラーリングに加え、499Pにインスパイアされたカラーリングには、イエロー系の「ジャッロ・モデナ」のアクセントと、手描きのWECロゴがあしらわれているのもポイント。

その他のハイライトとしては、フロントバンパーにイタリア国旗モチーフに加え、ユーザーが選択できるカスタマイズ可能なナンバープレートも装着。

フェラーリのセンターストライプのカラーを追加するだけでも、オプション費用にして200万円を超えることは当たり前なのですが、今回のようにイタリアントリコローレのセンターストライプや、イエローのアクセントカラーを様々な箇所に追加するだけでもとんでもない費用が発生してそうですね。

2ページ目:296スペチアーレ・ピロティの価格はいくらぐらいになる?日本人オーナーにも振り分けられるのだろうか?