大丈夫か日産!フルモデルチェンジ版・新型ムラーノが販売不調で「約5か月分」の在庫を抱えることに。あまりに売れないため2028年のマイナーチェンジ計画を一旦中止へ

日産にとって、これから発売される新型車の発表・発売は決して許されないのだが…

2024年10月に発表されて8か月が経過した、日産のフルモデルチェンジ版・新型ムラーノ (Nissan New Murano, Z53型)。

日産がアメリカ市場向けに発売したミドルサイズSUVで、決して失敗の許されない主力モデルの一つでもあります。

そんな新型ムラーノですが、アメリカ市場で全く売れておらず、競争の激しい市場において地位を確立することが難しく、おまけに在庫も多く抱えていることが判明しています。

具体的にどの程度売れ残っているのか?元々予定されている時期のマイナーチェンジは大丈夫なのでしょうか?


近未来的な内外装を持ち、ノンハイブリッドを設定する新型ムラーノ

こちらが、4代目としてフルモデルチェンジを果たした新型ムラーノ。

2014年に3代目が誕生してから、実に約10年ぶりのフルモデルチェンジとなったわけですが、日産独自のデジタルVモーショングリルを採用し、フロントノーズにはブラックのガーニッシュを加味することで、どことなくフェラーリ12チリンドリ (Ferrari 12 Cilidri)やF80のような独特の顔つきに。

内外装共に大幅に刷新される一方で、パワートレインはノンハイブリッドのみをラインナップし、今のところ新世代シリーズハイブリッドe-POWERやプラグインハイブリッド (PHEV)、ピュアEVの設定が無い所はアメリカ市場向けらしいところ。

そんなムラーノですが、2024年後半頃に発売されたこともあって、2024年の年間販売台数は僅か19,316台と少なく(約1,610台/月)、その後の販売台数も低空飛行状態が続ているとのこと。

海外カーメディアAutomotive Newsの報道によると、2025年第1四半期の販売台数は、前年同期比84.1%増の8,702台と好調なスタートを切っていたのですが、問題なのはその後の売上。

新型ムラーノは5か月分以上の在庫を抱える事態に

好調なスタートを見せていたムラーノは、その後販売台数を落としてしまい、どうやら日産ディーラーにて在庫車が積み上がり始めているとのこと。

Automotive Newsが、世界の自動車情報を取り扱うコックス・オートモーティブのデータに基づいて調査したところ「日産の在庫車両は5か月分以上あり、これは2025年3月の133日分から15%増加した」と報じていることから、単純計算でムラーノは153日分の在庫を抱えることとなり、新規受注を受け付けることなく、工場での生産をストップせざるを得ない状況にあるわけですね。

約30万円の値引きを提示しても売れない新型ムラーノ

少しイメージしづらいとは思いますが、日産は在庫として抱えている新型ムラーノを売り切るのに5か月以上かかる可能性があり、それだけ多くの車両を余分目に生産していたことになるわけですが、日産はその予想が大きく外れてしまったわけです。

今回のような販売状況を鑑みて、日産は需要と供給のバランスを取るため、生産台数を21%削減することを決定したと報じられていて、また日産はディーラーに対し、ムラーノ1台につき1,000ドル~2,000ドル(日本円に換算して約15万円~約30万円)の割引を提示しているとのことですが、これだけの割引を提示しても売れていないのが現状。

ちなみに日本では好調な売れ行きながらも、アメリカ市場では売れ行きが低迷しているトヨタ新型クラウンシグニア (日本名:クラウンエステート)だと、2024年第1四半期の販売台数は僅か2,806台。

このモデル同様、実は新型ムラーノもストリート&高級志向に近い位置付けではあるものの、車両本体価格は40,470ドル(日本円に換算して約590万円)からで、3列SUVのパスファインダーよりも小型でありながらも高価なんですね。

2ページ目:新型ムラーノが売れていない理由は中途半端な装備内容?