日産の新型ムラーノ (Z53型)が約10年ぶりのフルモデルチェンジ!まるでキックスやアリアのような電動的なデザインなのに、ハイブリッドの設定が無いのは物議を醸しそうだ

意外と早くデビューした4代目となる新型ムラーノ

2024年10月16日、日産のアメリカ法人がフルモデルチェンジ版・新型ムラーノ (Nissan New Murano, Z53型)を世界初公開しました。

実は公式発表以前から何度もリークされていたムラーノですが、今回の4代目は約10年ぶりのフルモデルチェンジとなり、その見た目も新型キックス (New Kicks)やアリア (New Ariya)のような、近未来的で電動的なデザインに仕上げられています。

既に内外装デザインについては、リーク画像をもとにインプレッション済なので、もう少し細かい部分のインプレッションに加え、大きく変更された5つのポイントをメインに見ていきましょう。


特徴➀:キックスやアリア風のフロントマスクながらも、どこかフェラーリ新型12チリンドリっぽいノーズガーニッシュ

こちらが今回、日産公式より発表された新型ムラーノのエクステリア。

パッと見は新型キックスのような水平基調のLEDデイライトが確認でき、フロントグリルや丸みを帯びたクーペライクなクロスオーバーはアリアを彷彿とさせるものがありますね。

ちなみにこのモデル、具体的なボディサイズなどは明らかになっておらず、発売時期としては2025年初め頃を計画しているとのこと。

サイドビューはアリアに似たスタイリングで、特にトップルーフからリアハッチに向かって下っていくラインや、現行フェアレディZ (New Fairlady Z, RZ34)の日本刀をモチーフにしたようなシルバー加飾のルーフラインが何とも印象的。

こちらはリアエンド。

リアテールゲートには大きく”MURANO”のレタリングバッジが添付され、テールランプは水平基調の非直結式となる一文字を採用していますが、テールランプ意匠はどことなくアリア風。

そしてテールランプ意匠は、シンプルな一文字ではなく縦型LEDを横に並べた何とも複雑な意匠に仕上げられていますね。

パワーバックドアスイッチは、リアエンブレムに

個人的にちょっと気になっていたバックドアのオープンスイッチですが、上の画像の通り、リアエンブレムの上部にプッシュスイッチが設けられているようです。

タイヤ銘柄はブリヂストン製アレンザ

足もとには大口径タイプとなる21インチのタイヤアルミホイールが装着され、タイヤ銘柄はブリヂストン製アレンザを採用しています。

フロントノーズガーニッシュにも”MURANO”のエンボス加工

そして今回の新型ムラーノで最も注目すべきが、このフロントノーズのブラック加飾。

”MURANO”のエンボス加工が施されるだけでなく、まるでフェラーリ・365GTB/4(通称:デイトナ)や、デイトナからインスパイアされたかのような12チリンドリ (Ferrari 12 Cilindri)っぽいデザインで、この点はユーザーによって好みが大きく分かれそうなところ。

ちなみにこちらが、フェラーリの新世代V型12気筒モデルとなる新型12チリンドリ。

特徴②:先進的なデュアルスクリーンとマッサージシートを搭載!

続いてインテリアを見ていきましょう。

本モデルのもう一つ特徴が、12.3インチフル液晶メーターと、12.3インチのワイドナビゲーションディスプレイによるデュアルスクリーン、そしてマッサージシートが備わっているということ。

特に12.3インチのデュアルスクリーンは、3つのグレード(SV/SL/Platinum)において、アクティブノイズキャンセレーションやAplle CarPlay/Android Autoを備える形で標準装備されるのは嬉しいポイントです。

あとは上位グレードとなるPlatinum/SLのおいては、Googleビルトインが標準装備され、BOSE製プレミアムサラウンドシステムが標準装備され、Platinumグレードにおいては、マッサージ機能付きのセミアナログレザーチェアが利用可能となっています。

ヘッドアップディスプレイ[HUD]の搭載アリ

あと個人的に気になっていたヘッドアップディスプレイですが、今回の公式画像より搭載されていることが確認できました。

プロパイロット2.1は搭載されず

ステアリングは2スポークタイプとアリアと概ね同じですが、多機能スイッチは少し独特。

おまけに予防安全装備となるプロパイロットに関しては、ハンズオフ機能付きのプロパイロットアシスト2.1ではなく、シンプルなプロパイロットアシスト1.1に留まるようです。

アンビエントライトは64色から選択可能なマルチタイプ

こちらはアンビエントライト。

コックピットから内ドアに向けて一文字のイルミネーションが配されるわけですが、こちらは64色から選択可能なマルチカラータイプ。

こちらはリアシート。

リアベンチレーションやUSB Type-Cが2口あるのは確認できますが、シートヒーターらしきスイッチもあるような…

2ページ目:新型ムラーノには、ハイブリッドもe-POWERもピュアEVの設定も無い?!