これは売れそうだな…トヨタの欧州法人が新型ランドクルーザー250をベースにした2人乗り&商用バン仕様を発表!更にディーゼルマイルドハイブリッドも同時発表

意外とありそうで無かったランドクルーザーと商用バンの融合

トヨタのイギリス法人が、TNGA-Fプラットフォームを採用した新型ランドクルーザー250 (Toyota New Land Cruiser 250)をベースとする商用モデルを発表しました。

今回発表したモデルは、「見た目はオフロード志向の大型SUVなのに、内装は商用バン」というユニークな作りになっていて、シートレイアウトは1列2人乗り、2列目以降のシートを完全廃除してフルフラットなラゲッジスペース(荷室)にすることで、積載容量は最大2,000Lを確保しています。

ちなみに、既存ラインナップモデルをベースとした商用モデルといえば、過去にスズキ・ジムニー (Suzuki Jimny)をベースとした商用モデルがラインナップされていましたが、こちらは環境法規制の緩和を狙ったモデルに対し、ランクル250の商用バンタイプは、多くのユーザーからのリエクストによって実現したモデルのようです。


見た目は角目を採用した新型ランドクルーザー250

こちらが今回、トヨタのイギリス法人が発表した新型ランドクルーザー250の商用バンタイプとなる「ランドクルーザー250・コマーシャル (Toyota New Land Cruiser 250 Commercial)」。

確かに見た目はSUVタイプですが、大きく異なるのは内装なので、このあと内装を中心にインプレッションしていきましょう。

このモデル、既存のランクル250をベースにしつつ、トヨタの工場支援によって改造され、後部座席を取っ払って荷室を大きく確保しています。

基本的には欧州市場向けでの販売となりますが、イギリス市場を中心に販売していくそうで、更に今回のプレスリリースでは、商用モデル以外にもディーゼルターボエンジンをベースにしたマイルドハイブリッドも新たにラインナップすることを明らかにしました。

改めて商用タイプのランクル250を見ていきましょう。

今回商用仕様として公開されたランクル250ですが、イギリスはダービーシャー州にあるトヨタ・バーナストン工場にて生産されるイギリス向けモデル。

ランクルのオフロード性能はそのままに、ハイラックスのような乗車定員とオープンベッドの汎用性までは求めないものの、プロフェッショナルなバイヤーをターゲットとしたユニークなモデルで、「可能な限り多くの荷物を載せる」ことを目的に開発された一台。

外観については、リアサイドウィンドウがスチールパネルに置き換えられたことを除けば、標準のランドクルーザーと見分けることはかなり難しいでしょう。

ただ内装は極めてシンプルで、後部座席はなくなり、フルフラットな荷室フロアとフロントキャビンを仕切るメッシュ上部を備えた金属製のバルクヘッドが採用。

トランク部分には、耐久性の高いトレイが備えられ、全長は1,685mmに延長されているのもポイント。

悪路での走破性と積載量、そして牽引力を持った商用モデルは唯一無二

このモデルの荷室容量については「2,000L」を確保していますが、先代モデルの2,216Lよりも僅かに小さくなっているのが少し残念なポイント。

ただ、この容量はターゲット層にとっては十分な広さを確保していて、更に上を行く荷室容量3,800Lを確保するプロエースシティにもなると、ボディスタイル自体も大きく変えなければならないので、あくまでも見た目はSUVだけど、車内は商用バン並みの積載性を持つことを理想とする方は、魅力的な一台なのかもしれません。

もちろん、積載性能を確保するだけでなく、ランクル250は3,500kgの牽引能力に加え、先ほどお伝えした通り、オフロード性能に特化したラダーフレームを採用しているため、そういった悪条件でも無事に荷物を運ぶことのできる商用車としては、十分な商品力と個性を持っているのではないかと思います。

商用モデルでありながらも装備内容は上級グレード並みに充実

トヨタのイギリス法人によると、ランクル250のLCVモデルは従来よりも装備内容が充実しているとのこと。

具体的には…

●18インチの大口径タイヤアルミホイール

●電動調整式の運転席

●フロントシートヒーター&ステアリングホイールヒーター

●独立したウィンドウハッチ付きの電動テールゲート

●自動防眩ルームミラー

●電動パーキングブレーキ[EPB]

●デュアルゾーンオートエアコン

●9インチディスプレイオーディオ

●7インチ液晶+LCDのハイブリッドメーター

●予防安全装備Toyota Safety Sense+3.0

を全て標準装備しているため、「商用モデルだからといってチープな装備内容ではない」というのも、このモデルの強い魅力であり、これまでの常識を打ち崩すモデルなのかもしれません。

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