スバル公式が「新型WRX ARA25ラリーカーに公道仕様が登場したら?」というレンダリングを公開→熱狂的スバリストの勘違いで「市販化される」との誤った情報も
スバル・モータースポーツUSAの「何とも珍しい投稿」が大きな話題に
2025年6月1日、富士24時間耐久レースの富士スピードウェイ会場にて、スバルがフルモデルチェンジ版・新型WRXと思わしきプロトタイプモデルを突如として発表し大きな話題となりました。
現時点では具体的な登場時期などは明らかになっていないものの、2025年10月に開催されるジャパンモビリティショー2025にて、プロトタイプもしくはコンセプトモデルが登場するのではないか?との噂が浮上しています。
そんななか、スバルのアメリカ法人であるスバル・モータースポーツUSA (Subaru Motorsports USA)公式が、「もしも新型WRX ARA25ラリーカーが公道走行可能だったら?」という説明と共に、何とも興味深いレンダリング画像を公開しました。
あまりにもややこしい…匂わせておきながら、実は単なるイメージレンダリングで市販化の予定はなかったようだ
こちらが今回、スバルのアメリカ法人であるスバル・モータースポーツUSAの公式Facebookが公開した、「新型WRX ARA25ラリーカー」をイメージしたレンダリング画像。
画像では少し確認しづらいですが、ナンバープレートをボルト固定するためのエリアが設けられ、現代の公道仕様のホモロゲーションスペシャルがどのようなものになるかを示唆しています。
ボディカラーはWRブルーだと思いますが、足もとにはゴールド塗装の鍛造アルミホイールが装着され、その見た目はS210を彷彿とさせるデザイン言語でありながらも過激。
スバル公式が投稿後、瞬く間に拡散されて一気に市販化が期待される
WRX ARA25Lは、アメリカラリー協会(ARA)のリミテッド四輪駆動[AWD]クラス規定に準拠して製造されたモデルで、フルコンペティション仕様では、ボディ同色のワイドフェンダーエクステンションや、形状変更されたバンパー、ベンチレーション付きボンネット、そしてその目的を如実に物語る巨大なリアウイングが装着されています。
今回のモデルは、そういったコンペティション仕様をベースにしつつ公道仕様に調整されたレンダリングだと思われますが、あの真面目なスバル公式が、このレンダリングを公開することに対して、ユーザーからも「遂にスバルがとんでもないモデルを発表するぞ!」「すぐにでも購入したい」「なぜ未だこのモデルが実現しないのか?」等の様々なコメントが殺到。
見るからにエクストリームな見た目を持つレンダリングですが、ラリーカーのデザインを忠実に踏襲しつつ、露出したカーボンファイバーアクセントと、センターマウントのエキゾーストなど、アグレッシブなスタイリングを継承。
モータースポーツ仕様のフルカラーリングではなく、落ち着いたカラーリングとテールゲートに取り付けられた標準のナンバープレートが採用されていますが、ここまで完成度の高いレンダリングに仕上げられてしまうと、閲覧したユーザーもしくはスバリストたちは更にヒートアップ。
スバルは「市販化の意図はない」として、公道に適さない改造であることを伝えたかった
こちらはリアクォータービューですが、レンダリング画像には、レース仕様のミラーやボンネットラッチ、ルーフスクープなどが設けられていることから、「追記しなくとも公道仕様は難しく、合理性や実現性の難しい車」であることを裏付けるための投稿なのだと思いますが(つまりは「市販化の意図はない」というメッセージ)、良くも悪くも一部の熱狂的なファンは、こうした意図を汲み取ることが出来ずに「本当に市販化するかもしれないな…」と勘違い。
一方で、これらが廃止されると、より一層現実味の高い公道仕様モデルとして期待が高まってしまうので、そういった間違った解釈を持たれないために、敢えて「このモデルの市販化の予定はありません」とコメントしなかったのも、レンダリングに採用されている細部のパーツが答えになっているものの、それならば最初から「※このレンダリングはあくまでもイメージであり、市販化の意図はありません」などの注意文があっても良かったのかもしれません。