日産が鴻海(ホンハイ)とEV協業で追浜工場を生産拠点にするとの報道。工場閉鎖回避と雇用維持のために身売りか?スバル新型WRX S210の抽選倍率は約10倍に

日産の経済衰退を阻止すべく、他社との協業によって再起を図る?

前回のブログにて、日産の主力モデルとなるノート (Nissan Note)/ノートオーラ (Nissan Note Aura)が販売不振により、生産割合を5割ほど減らすことで、実質稼働率を2割程度に落とし込むといった報道がありました。

ノートシリーズを製造する神奈川県の追浜工場は、以前より工場閉鎖の検討対象に含まれていたため、「今回の稼働率低迷は、工場閉鎖のための布石なのでは?」との見方があったものの、その予想を裏切る形で、追浜工場にて新たなEV車両を生産するのではないか?との噂が浮上しています。


日産が鴻海のEV協業により、追浜工場での生産を検討している?

国内メディア・朝日新聞の報道によると、現在経営再建中の日産が、台湾の大手受託生産・鴻海(ホンハイ)精密工業と、100%電気自動車(EV)を巡って協業を検討していると報道されてます。

元々、工場の閉鎖対象と報道されていた追浜工場ですが、今回の新たな報道により、同工場にて鴻海のピュアEVモデル生産の噂が浮上。

これが実現すれば、追浜工場閉鎖は回避できますし、雇用維持にもつながる可能性が高そうです。

鴻海は2025年4月の時点で、既にEV事業を拡大する計画を明らかにしていた

ただ、この情報については決して驚くに値する内容ではなく、2025年4月9日に鴻海が開催したEV戦略説明会において、小型から大型までの多様なEVモデルを自社製造し、基本技術を提供して提携先が生産するケースなど、事業方法についても明らかにしていました。

今回の追浜工場での協業ケースも、それにあたると考えられますが、「鴻海が手動のカギを握るなかで、地元経済が継続する」と喜んで良いものか?は疑問に思う所。

当然のことながら、近隣のサプライヤーのあり方は大きく変化しますし、また日産のモノづくりのあり方も変化が必要なので、自動車産業変革期に直面している今、ある意味で両社にとっては重要なところまで来ているのかもしれません。

なお今回の最大のポイントは、自動車メーカーのサービス事業への転換なので、いずれにしても、山が大きく動いていることは間違いなさそう。

当初は三菱と共に製造する水島工場での生産も検討されたが

ちなみに、新生日産CEOであるイヴァン・エスピノーサ氏は、今回報道されている鴻海と水面下で交渉を重ねてきました。

鴻海は、日本においてタクシー事業向けに小型SUVのモデルAを導入する計画があり、当初はそれを三菱の水島工場で生産する案もあったそうですが、追浜での雇用維持を重視する日産が追浜の活用を提案したと予想されます。

追浜工場を鴻海に売却するか、あるいは追浜工場を別会社化して鴻海が出資するスキームが有力だと推測しますが、何れにしても追浜で日産車の生産は続けながら、更に鴻海のEV生産が加わることになるのであれば、繰り返しにはなりますが両社にとって好都合になりそう。

今現在の鴻海は、創業者でシャープ買収を主導した強引な経営スタイルで知られた郭台銘 氏がCEO時代とは経営方針が変わっている上、日産を知り尽くした元副COOの関潤 氏が、EV事業の責任者となっているため、再建がうまくいかなかったシャープの二の舞になること無いのかもしれません。

2ページ目:スバルの抽選限定モデルとなる新型WRX S210の抽選倍率が約10倍だったことが判明!