これは面倒だな…18年前に盗まれたフェラーリF50が最高の状態にて見つかる→但し所有者と名乗る人物が2人現れて今後裁判が開かれる最悪の事態に

色々と気になることも多いが、18年前に盗まれたF50が元気な姿で見つかるのは異例かも

最近では、納屋にて長期間放置されたスーパーカー/クラシックカーが発見されたり、町はずれにてスーパーカーが放置されるなど、日本ではちょっと信じられない様な出来事が多数発生していますが、今回は何と「18年前に盗まれた1996年式のフェラーリF50」が見つかるという不思議な出来事が発生したとのこと。

アメリカの弁護士であルジェームズPケネディ・ジュニア氏によると、約2億~約3億円もの価値を持つF50が、今後所有者の元に戻れるかどうか「裁判」が開かれるとのことですが、一体なぜ「裁判」を開く必要があるのでしょうか?

その背景について早速チェックしていきましょう。


このF50はイタリアにて盗まれ、18年後に北米にて発見された

こちらが今回、18年前に盗まれたものの無事発見されたフェラーリF50。

世界限定349台のみ販売されたスペチアーレモデルで、ボディコンディションが良ければ優に2億円を超える程の超希少モデルでもあります。

そんなF50が2003年にイタリア北部にて盗まれたものの、その18年後に税関当局にてタール状の物質にて覆われたものが発見され、その中身を見てみるとロットナンバーなどの重要な情報が隠されたF50が見つかり、諸々の調べた結果、改めて18年前に盗まれたF50であったことが発覚。

なお発見されたのはカナダとのことですが、この時の走行距離は16,093km(10,000マイル)とそこまで走られていないものの、盗まれる前の2003年の段階では10,000kmにも到達していない位に少ない距離だったことから、恐らく盗んだ犯人が一時的に乗り回していた可能性が高そう。

とはいえ、18年間もどこでどのように保管されていたかもわからないのに、エンジンは全く問題なく、自走も可能でコンディションも抜群であることを考えると、犯人は相当な車好きで、F50を維持できるほどの富豪だったのかもしれませんね。

このモデルのオーナーであることを主要する人物が2人現れた!

ちなみにこのモデル、ようやく所有者の元へと帰れるのかと思いきや、何と「このF50は俺のだ!」と名乗る人物が二人も現れたそうです。

一人目の人物は、2003年にF50を約3.3億円にて購入したと主張するPaolo Provenzi氏で、これを購入した後にホテルの駐車場にて保管していたものの、納車後僅か1か月ほどで盗まれてしまい、そこから全く情報が無く今日に至るそうです。

なおPaolo Provenzi氏が購入・所有していたという証明書や保険内容なども確認できており、確かに彼が所有権を持っていたことは確かなのですが…最も厄介なのがもう一人の主張者。

2人目の人物は、マイアミの非常に有名なスーパーカーコレクター(Ikonick Collection)であるMohammed Alsaloussi氏で、彼は2019年9月に開催されたオンラインオークションにて、約1.6億円にて正式に落札していたとのこと(もちろん既に一括支払い済み)。

しかも彼は、このF50が盗難被害にあった車であることを一切知らずに落札しているため、彼自体に罪は無く、オークション主催者並びにこのモデルを出品した人物から情報を引き出す必要性が高そう。

何れも正当な理由にて「所有者」であることを主張しているものの、ここまでややこしい話になってくるとは予想もできず、アメリカ弁護士のジェームズP.ケネディジュニアは、今後裁判を開き、どちらに所有権が与えられるかが決定するとのこと。

本来の流れであれば、3億円以上にて購入したにも関わらず、僅か1か月程で盗まれてしまった1人目のPaolo Provenzi氏に戻ってきてほしいところですが、今となってはそう簡単に入手できない超希少モデルですから、双方ともに譲る気持ちは全く無さそうです。

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Reference:autoevolution