新車で購入して僅か250kmで走行不可…日産ローグ/エクストレイル等に搭載のVCターボエンジンに欠陥があるとして訴訟。スバルのアイサイト不具合に関する訴訟も話題に

新車購入して僅か約250kmでの故障・走行不可は明かにおかしい

日産が2010年代後半よりラインナップする、「エンジンの効率と性能向上を実現する」可変圧縮システムえを採用したVCターボエンジン。

日産とインフィニティは、この技術をいち早く採用し、現在でもローグ(Nissan New Rogue)/エクストレイル (New X-Trail, T33)等の主力モデルを中心に、多くのモデルに搭載されています。

しかしながら、革新的技術として売り出されていたVCターボエンジンが、今では新たな集団訴訟の焦点となっており、その訴訟では、エンジンが故障し、ドライバーが立ち往生する危険性があると主張しています。


VCターボエンジンの不具合問題について、日産が隠蔽している?と疑われている

海外カーメディアCARSCOOPSの報道によると、今回の訴訟問題は、アメリカ・デラウェア州で提起されたもので、日産のVCターボエンジンをめぐるものとなっています。

理論上、このエンジンは圧縮比をリアルタイムで調整することで、燃費と出力のバランスをとっていますが、実際には、オーナーによれば「エンジンのもたつき、甲高い”ヒュー”という音、アイドリングの不安定さ、エンスト、パワーロス、さらには走行中のエンジン停止といった問題に直面している」と訴えられています。

集団訴訟によると、エンジンにはメインベアリングの不具合などの問題があり、また日産は欠陥を認識していた、あるいは認識すべきであったにもかかわらず隠蔽していた、とも主張されています。

ローグを新車購入して、僅か250kmほどで「警告画面」のオンパレード

訴訟には、4人の原告が名を連ねていて、その一人がデニス・ベッカー氏という人物。

2024年3月30日、彼はアメリカ・フロリダ州シャーロットのハボー日産にて、2023年モデルのローグを新車購入しましたが、わずか157マイル(約250km)走行しただけで「エンジン故障、出力低下、整備が必要」という警告灯が点灯。

ベッカー氏によると、車は停止し、再始動もできなかったと主張しています。

様々な修理・対策を実施しても直らなかった

ベッカー氏によれば、販売店側でローグのバッテリーを交換したものの、問題は解決しなかったとのこと。

その後、エンジン制御モジュールのソフトウェアアップデートも行われましたが、それでも問題は解決しませんでした。

1ヶ月後、同じ警告メッセージがメーターに表示されたため、ディーラーは排気ガス再循環バルブを交換しましたが、それでも問題は解決せず、ベッカー氏によれば、彼のローグは依然として故障したままであり走行不可能とのこと。

保証対象とせずに多額の修理費用を請求しているのでは?との疑惑も

集団訴訟では、日産が保証期間が切れるまで欠陥の存在を否定し続けたり、顧客に診断・修理費用の自己負担を強制してきたと主張。

原告らは、これにより多くのオーナーが、本来であれば保証の対象となるはずの車両であっても、多額の修理費を負担させられていると主張しています。

「エンジンの欠陥・故障は、何の前触れもなく発生し、クラス車両のエンジンが突然出力を失ったり、完全に停止したりすることで、(ドライバー)は驚愕している」と訴状に記されています。

加えて、「たとえ衝突事故に至らなかったとしても、原告と(消費者)は損傷したエンジンや、エンジン部品の修理または交換に数千ドルの自己負担を強いられることになる」と記載しており、日産に対して隠ぺいの疑惑がもたれているようです。

訴訟で問題となっているのは3車種

この訴訟では、2021~2023年モデルの日産ローグや、2019~2023年モデルの日産アルティマ、そして2019~2023年モデルのインフィニティQX50を対象としています。

また、同社が最近実施した可変圧縮比ターボエンジンに関するリコールでは、ほとんどのオーナーにとって「数回のオイル交換程度」の修理しか行われなかったと主張しています。

2ページ目:長年続いたスバルのアイサイト訴訟が遂に集結!原告よりも弁護士報酬の額の多さに注目!