レクサスLX600オーナーが指摘する「レクサスおもてなし」の終焉。30か月点検での「洗車サービス拒否」の裏に起きる問題とは?約2年半所有してのリアルなディーラー査定額も
納車されてもうすぐ2年半、走行距離2万kmを突破したLX600の価値は?
2023年5月に私に納車されて2年5か月が経過した、レクサスLX600・ベースグレード・3列7人乗り[4WD]。
当ブログにて登場するのは2か月~2か月半ぶり?ぐらいだと思いますが、しっかりとその間にも走らせており、気が付けば総走行距離も22,000kmを突破。
29か月で走行距離22,000kmなので、月あたりで換算すると約760km走らせていることになりますが、我が愛車の所有台数が10台以上あることを考えると、十分走らせているほうだと思います。
そんな私のLX600ですが、元々2台所有していて、1台目は2025年8月に初めての車検を迎える前に売却しました。
2台目として納車されているLX600も、2023年5月に納車されたので、2026年5月に初めての車検を迎えるわけですが、その前には売却する予定ですし、今回は納車後30か月点検を早めに受けることにし、併せて現時点でのディーラーでの査定額も確認させていただきました。
納車後30か月点検の中身を見ていこう

まずは、レクサスディーラーにて受けた納車後30か月点検の中身を見ていきましょう。
レクサスディーラーでの点検は、新車購入・契約時に初回車検を含まない「レクサスケアメンテナンスプログラム」と呼ばれる、点検や消耗品の交換サービスが付帯されるため、実質的な点検費用、つまりはランニングコストは無料(0円)となります。
ただ、2024年10月以降に登録されたレクサスの新車に関しては、6か月点検/18か月点検/30か月点検が省かれてしまい、1か月無料点検/12か月法定点検/24か月法定点検だけが付帯されることになるため、レクサスディーラーのオーナーズラウンジを利用する頻度が減ってしまうのも、ある意味で一つのデメリット(おもてなしを受けることができなくなる)。
これは見方を変えれば、6か月/18か月/30か月点検を受けなくとも、車両の品質や耐久性、信頼性などは保証されていることを証明しているようなものですし、なかには「何度も販売店に行かなくても良い」といった考えも出来ますから、結局はその人の捉え方次第なのかもしれません。
なお、今回の30か月点検の中身としては以下の通りで、基本的には18か月点検のときと同じ内容ですが、今回特別にタイヤローテーションもサービスしていただいたので、作業時間としては1時間半かかっています。
【レクサスLX600の納車後30か月点検一覧】
[エンジンルーム]
■ステアリング
・パワーステアリングのベルトの緩み■エンジン
・かかり具合、異音
・低速および加速の状態
・エアクリーナーエレメントの汚れ、詰り、損傷■潤滑装置
・エンジンオイルの交換(SP OW-20, 7.0L)
・オイルパンドレンプラグ・ガスケット交換
・エンジンオイルの汚れ■冷却装置
・冷却水の量(ハイブリッド車は、インバーターを含む)
・ファンベルトの緩み■制動装置
・ブレーキの液量■電気装置
・バッテリーの液量
・バッテリーの状態■洗浄液噴射装置
・ウィンドウウォッシャーの液量
[外回り]
■灯火装置および方向指示器
・灯火装置の作用
・灯火装置の汚れ、損傷
・方向指示器の作用
・方向指示器の汚れ、損傷
[室内]
■ブレーキペダル
・遊び
・踏み込んだときの床板とのすき間
・ブレーキのきき具合■パーキングブレーキレバー(ペダル)
・引きしろ(踏みしろ)■室内ウォーニングランプ
・ランプの作用■窓ふき器、洗浄液噴射装置
・ワイパーの作動、払拭状態
・ウィンドウウォッシャーの噴射状態
[足回り]
■ブレーキディスク、ドラム
・ブレーキシューの摺動部分、ライニングの摩耗
・ブレーキパッドの摩耗■タイヤ
・空気圧
・亀裂、損傷
・溝深さ、異状摩耗
→タイヤの溝深さ(前輪左右共に6.3mm、後輪左右共に6.5mm)■タイヤローテーション
[下回り]
■下回り各部
・損傷、オイル漏れなど■ブレーキホース、パイプ
・漏れ、損傷、取付け状態■エキゾーストパイプ、マフラー
・取付けの緩み、損傷、腐食
・遮熱板の緩み、損傷、腐食
整備対応でパンク状態のため、ディーラーでの洗車サービスは受けられず

ちなみにレクサスディーラーからの情報によると、本来点検と共に洗車サービスも実施されるのですが、今回は点検で整備士の方々バタバタしていたこともあり「洗車なし」で対応していただくことに。
昨今、レクサスのサービス改悪が顕著に表れていて、その背景にはLBXやUXといったエントリーモデルの追加による、幅広いレクサスオーナー層が増えたことと客層の変化により、数少ないディーラーがパンク状態 → 販売店規模や整備士不足 → レクサス本来のおもてなしのサービスが対応できなくなっているため、そのうま味が無くなってきているのは残念。
ただその一方で、レクサスを利用する客層の品性も失われているとの話もあり、「オーナーズラウンジで騒ぐ、オフ会を開催する、長時間占領する」といった不満の声もあるそうですから、こういったサービスを利用する私たちオーナーも、当然のことながら周りに配慮し、販売店の対応に合わせていく必要があるのかもしれません。


