【考察】スズキ新型ジムニーノマドは”不便”だからこそ愛おしい。2型への進化で「退化する道具感」と、投機目的で1.5倍に高騰する市場への違和感

ジムニーの価値観は大きく変化しつつある?

前回のブログにて、スズキ新型ジムニーノマド (Suzuki New Jimny Nomade)の納車速報レポートをお届けしました。

先行受注台数が約5万台の大人気モデルということもあって、当初の納期回答は「未定」ということでしたが、結果的には1年以内に納車できたことは本当に嬉しく思います。

そんなジムニーノマドですが、実は2026年1月30日の受注再開のタイミングで、1型から2型へと一部改良すると同時に、車両本体価格も大幅値上げすることが判明しています。

しかしながら、その改良内容を見るに「ジムニー本来の道具感や遊び心満載の機能が阻害されてしまう」レベルの変更になってしまうため、一部のジムニーファンからは失望の声もあるようです。


ジムニーノマドが発売されて僅か1年足らずでの改良は痛手に思うが

こちらが、私に納車されたジムニーノマド FC (4速AT)[4WD]。

私の個体は1型になるため、フロントロアバンパーにはフロントクリアランスソナーは装着されていないですし、レーダーセンサーも無し。

その代わりとして、フロントウィンドウ上部にはデュアルカメラーセンサーが装備されています。

一方で2型のジムニーノマドでは、既に発表・発売されている5型のジムニー/ジムニーシエラ (New Jimny Sierra)同様に、予防安全装備Suzuki Safety Supportが大幅アップデートされ、フロントクリアランスソナーも標準装備されます。

おさらいも兼ねて、2型の改良変更・改良内容は以下の通りとなります。

【(2026年)一部改良版・新型ジムニーノマドの改良・変更内容一覧】

■予防安全装備Suzuki Safety Supportの大幅アップデート
・デュアルセンサーブレーキサポートⅡの採用
・低速時ブレーキサポート(前進・後退)を採用
・車線逸脱抑制機能追加
・発進お知らせ機能[先行車・信号切り替わり]を採用
・標識認識機能に[転回禁止、赤信号]を追加
・4速AT車はアダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]を設定
・5速MT車は30km/h~のクルーズコントロール[追従機能付]を設定

■運転席のメーターディスプレイを「モノクロ」から「カラー」に変更

■フロント・リアパーキングセンサーを標準装備
→元々はリアパーキングセンサーのみだった

■LEDルームランプ(フロント・センター・ラゲッジ)の採用

■メーカーオプションナビ「バックアイカメラ付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機」を設定

■新色「グラナイトグレーメタリック」を新設定

■フロントロアグリルの意匠変更

■ステアリングハンズフリースイッチ追加
・運転中電話に触れずに電話に出る機能
・カーオーディオを切り替える機能
・音量調節をする機能

■リアシートリマインダーを追加

以上の通りとなります。

1型から2型への変更は「改良」と捉えることもできれば、「改悪」と捉えることもできる

こうして見ると、1型から2型への改良はビッグマイナーチェンジ相当の変更にも見える一方で、真に走りの良さやオフロードでの楽しさを求める方からすると、ソナー系やレーダーセンサーの絡みで自由な走りが阻害されてしまうため「改悪」と捉えられてしまうのかもしれません。

私自身も、できるなればフロントクリアランスソナーがあった方が安全性を担保できるという意味で「有った方が良い」とは考えるものの、一方で「ジムニー本来のアグレッシブな走りが奪われてしまったのではないか」「そもそもジムニーって軽量で簡素的で安価なのが売りなのではないか?」と考える方も多いと思うんです。

気が付けばジムニーは「投機目的」で取引されている

しかしながら、そんなジムニーも今では高額車へと変貌を遂げてしまい、驚くべきことに中古車市場では、新車価格の1.5倍以上にて取引されるほどなんですね(日本経済新聞でも報道済)。

ジムニーが高額車へと変化するだけでなく、まさかの投機目的としてオークションや中古車市場に登場するとは、最初は誰も予想していなかったと思いますが、それもやはり2018年にジムニー/ジムニーシエラがフルモデルチェンジしたことから、その価値観が変化してしまったのかもしれません。

2ページ目:ジムニーは不満タラタラな車ではあるが、そこがジムニー本来の魅力なのかも