【考察】スズキ新型ジムニーノマドは”不便”だからこそ愛おしい。2型への進化で「退化する道具感」と、投機目的で1.5倍に高騰する市場への違和感

(続き)スズキ新型ジムニーノマドが納車されたことで、ジムニーの本来あるべき姿を考えることに

引き続き、スズキ新型ジムニーノマドが納車されてから考えること、雑感をまとめていきたいと思います。

ジムニー/ジムニーシエラも発売直後は「最大3年」近くの長納期モデルになっていた

2018年にジムニー/ジムニーシエラも4代目(JB64/JB74)として登場して、かれこれ7年以上が経過しますが、未だ5速MTを中心に長納期化は解消されていないですし、販売店によっては「新規オーダーの受付けまではお時間を頂く」「半年以上の納期を頂く場合がある」といった説明が必要なほど。

このモデルも発売当初は、約20年ぶりのフルモデルチェンジということで大きな注目を集め、いつの間にか最大3年近くのバックオーダーを抱えるほどでした。

ちなみにこちらが、4代目ジムニーが発売された直後に、とあるスズキディーラーにて掲載された納期情報。

軽自動車タイプのジムニーで約18~19か月、普通乗用車タイプのジムニーシエラで約33~34か月という、これまでのスズキでは信じられないような納期情報でした。

改めてこうして見ると、4代目からジムニーの「存在価値」は大きく変化してしまったことがわかりますし、私たちが知っている道具感のあるジムニーとは、また違った世界に存在しているのだと思うんですね。


ジムニーノマドは不満タラタラの車だが、そこがまた良い

私もジムニーノマドが納車された当初、納期は1年もかからなかったものの、いつもの如くワクワクしながらの納車でしたし、いざ納車されてから目的地までに…

・油圧パワステなのにハンドルが重すぎる

・ブラインドスポットモニターが付いていないから後方視界が分かりづらい

・乗り味ガタガタで最悪

・運転席のシート位置が上下に昇降できない

・真っすぐちゃんと走らない

・ブレーキ弱い

・燃費悪すぎる

など、とにかく不満タラタラに思っていました。

しかしながら、令和のこの時代にこんなに不満タラタラの車が存在するのも珍しく、むしろこの仕上がりこそがジムニーそのものなのだと納得できましたし、「ジムニーが安く販売できていたことも納得」できるほどでした。

目的地に到着したときのちょっとした冷や汗や緊張感も、安全装備に頼るのではなく、自分自身で操作できたという謎の達成感がありましたし、これまでになく新鮮な気持ちになれたのもジムニーノマドのおかげ。

ある意味で、今の自分に失われていたものを気付かせてくれる車のようにも感じられ、これからのジムニーノマドライフを堪能していけたらと思います。

1ページ目:ジムニー本来の使い勝手が失われつつあり、その一方で「投機目的」として扱われる存在に?

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