【日産の刺客】日本導入予定の新型マグナイトってどんなモデル?全長4m未満で「GT-R R35の技術」搭載。フロンクスやヤリスクロスを脅かす黒船になるか

インドからの刺客「マグナイト」は、日産の救世主になれるか

前回のブログにて、日産が2026年に販売予定としているフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (Nissan New Elgrand, E53)のグレード構成に加えて、新型キックス e-POWER (New Kicks, P16)のグレード構成や一部パワートレインについても紹介しました。

そして日産のもう一つの隠し玉ともいえるモデルとして、インドにて生産・販売されているエントリーコンパクトSUVの新型マグナイト (New Magnite)が、日本市場向けに導入予定であることをお伝えしました。

今回は、そんなマグナイトがどんなモデルなのか、懸念されるポイントは何なのかもチェックしていきましょう。


マグナイトは、日産がラインナップするSUVで最もコンパクト

こちらが、インド市場向けとして販売されているコンパクトSUVの新型マグナイト。

2020年に導入後、2024年には初のマイナーチェンジ版として新しく発売されたばかりの主力SUVとなります。

元々本モデルは、インド市場向けを中心とした右ハンドル仕様の個体でしたが、そのコンパクトなサイズ感や使い勝手の良さ、そして15万台を超える圧倒的な人気から、幅広い市場への展開が期待され、ようやく65市場以上にて販売されることが明らかになりました。

なぜマグナイトは全長4,000mmを切っているのか?

本モデルのボディサイズは、全長3,994mm×全幅1,758mm×全高1,572mm、ホイールベース2,500mmと全長4,000mmを切るコンパクトモデル。

なおインドでは、全長4,000mm未満の車が多く存在しますが、その理由としてはインド政府による優遇税制と現地上のニーズを満足するため。

具体的には、国内の自動車産業の育成と小型車の普及を目的として、特定の条件を満たす車両に物品税(GST)の優遇措置を設けています。

この優遇措置を受けるためには、以下のような条件を満足する必要があります。

★全長が4m未満であること

★ガソリン車の場合、排気量が1.2L未満であること

★ディーゼル車の場合、排気量が1.5L未満であること

これらの条件を満たすことにより、全長が4m以上の車両と比較して物品税率が大幅に軽減。

具体的には、全長4m以上の車で税金約22%に対し、4m未満では約10%に軽減されるため、価格競争力を高めるために、全長の短さがストロングポイントになっているんですね。

そのため、同じインド生産のコンパクトSUVで、シートベルト関連で何かと騒がれているスズキ・フロンクス (Suzuki New Fronx)においても、ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,765mm×全高1,550mm、ホイールベース2,520mmと、全長4,000mm未満。

一方のホンダWR-V(インド市場向けの名称はエレベイト)は、こちらはインド生産ながらも、ボディサイズは全長4,325mm×全幅1,790mm×全高1,650mm、ホイールベース2,650mmとなるため、全長4,000mm超えとなり、インドの優遇措置を受けることができないんですね。

なお参考までに、同じBセグメントSUVとして競合になるであろうトヨタ・ヤリスクロスのボディサイズは、全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,580mm、ホイールベース2,560mm。

そして、日本市場ではAセグメントSUV&5ナンバーサイズとなっているトヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーのボディサイズは、全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm、ホイールベース2,525mmとコンパクト。

日本市場では全幅1,700mm以上になるため、「5ナンバーSUV」ではなく「3ナンバーSUV」になってしまう

こうしたボディサイズという制約のなかで、マグナイトがインド市場で高い人気を得ている理由が明確なわけですが、一方で日本市場で販売するとなると、全長が4,000mmを切っていたとしても、全幅が1,700mmを超えてしまうために「5ナンバー」サイズではなく「3ナンバー」サイズになってしまうのが残念。

そうなると、点検費用なども5ナンバーサイズに比べて若干高くなってしまうため、維持費という点でもマイナスに見られてしまうわけですが、昨今の新車・新型車の肥大化を考えると、マグナイトはまだ「コンパクト」で捉えやすいのかもしれません。

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