マクラーレンのハードコアモデル「600LT」がグッドウッドにて登場。詳細スペックやオプションも発表

2020-05-26

マクラーレン「600LT」がグッドウッドにて登場。そのスペックやオプションはどんな感じ?

先日発表されたばかりのマクラーレン・ハードコアモデル「600LT」が、本日より開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018にてデビューすることが明らかとなり、加えて同車の具体的なパフォーマンスの数値とスペックも発表されました。

マクラーレン「600LT」は、これまでになく”最も軽く、最も強力”なロードリーガルを可能としたスポーツシリーズとなります。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力600ps、最大トルク620Nmを発揮し、最高時速は328km/hにまで到達、0-100km/hの加速時間はベースとなる「570S」と比べて0.1秒短縮の2.8秒を実現しました。
加えて0-200km/hの加速時間は8.2秒で到達し、これはフェラーリのV8ツインターボミドシップモデル「488GTB」よりも0.2秒速いことになります。

車体重量については、「570Sクーペ」と比較して96kgもの軽量化に成功し、車体重量は1,247kgを実現(「マクラーレン・セナ」で1,198kg)。


専用パーツ装着で空力特性向上

スポーツシリーズの中でも圧倒的なスペックを持つこととなった「600LT」ですが、外観的な変化としては拡張されたフロントスプリッターや延長されたリヤディフューザー、固定式リヤウィングを装着することで、全長は74mm長くなるも、カーボンファイバパーツの多用と空力特性の向上を図ることで、250km/h時にダウンフォースを発生します。

オプションパーツは2種類(約360万円~)

オプションについては、クラブスポーツとクラブスポーツ・プロパッケージが準備されています。

クラブスポーツは、軽量のカーボンファイバレーシングシートや延長されたギヤシフトパドル、カーボンふぁばールーフ、フェンダールーパー、チタンホイールボルト等を含むカーボンファイバインテリアのアップグレードを追加します(オプション価格は約360万円)。

クラブスポーツ・プロは、上記のクラブスポーツのオプションに加えて、トラック用ハーネスバーと6点ハーネスが追加されます(オプション価格は約427万円)。

足回りも「720S」に匹敵するほどに強化

シャシーは、ライドハイトが8mmでフロントトラックが10mm広がり、「720S」よりも軽くて硬いサスペンションコンポーネントにてアップグレードされました。
特にサスペンションは、新しいサスペンションジオメトリにてより優れた性能を発揮するために、再設計された可変アダプティブダンパーとアンチロールバーを使用しています。

ブレーキングシステムについては、軽量のブレーキキャリパと高剛性のカーボン・セラミック・ディスク、そしてアルティメットシリーズ「マクラーレン・セナ」からインスパイアされたブレーキ・ブースタを備えるという豪華っぷり。
足元には、超軽量合金ホイールが2種類準備されていて、加えてタイヤも特注のPゼロ・トロフェオRタイヤを装着します。

生産時期は今年の10月。限定モデルなだけに、その製造するには特殊な工具も

マクラーレンは、今年10月に「600LT」生産をスタートする予定ですが、特殊な工具を必要とする新しいボディパネルがあるため、生産キャパは相当に制限されているとのこと。
実際に生産されるボディパネルの限界値については触れていませんが、製造期間は僅か12か月と限定されています。

価格帯については、(イギリス価格にて)約2,780万円からとなっていて、この価格にピュア・マクラーレン・ロード・オーナーズ・トラック・デーのドライバー・トレーニング体験も含まれる予定となっています。

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Reference:CARSCOOPS