スズキ「ワゴンR/ハスラー」等に計120万台超えの大量リコール。電動パワステやエンジンベルト、補助電源モジュールに不具合有り

2020-05-27

スズキの主要モデルにリコール3連発

自動車ニュースサイト・Responseより、スズキ「ワゴンR/ハスラー」等に120万台超えの大量リコール。
リコールの内容としては、電動パワーステアリングやエンジン補機ベルト、補助電源モジュールといった電子機器関係の不具合が主となっています。

まず一つ目の電動パワーステアリングについては、コントローラの不具合を検出するプログラムが不適切なためにエンジン始動時またはアイドリングストップ後の再始動時にバッテリー電圧が低下していると、不具合として誤検出することがあるとのこと。
その場合、警告灯が点灯するとともにステアリングのアシスト機能が停止して操舵力が増大するおそれがあるとしてリコールを発令。

リコールの対象となるのは、2012年8月21日~2015年8月3日に製造されたスズキ「ワゴンR」とマツダ「フレア」の計2車種で、計507,118台がリコールとなります。

改善措置として、全車両、電動パワーステアリングコントローラの制御プログラムを対策プログラムに書換える、または電動パワーステアリングコントローラを対策品と交換す、といったリコール作業を行うとのこと(不具合31件・事故0件)。


エネチャージ仕様車がエンジン停止の恐れに

続いてのエンジン補機ベルトについては、エネチャージ仕様車が対象でベルトの耐久性が不足しているものがあるとのこと。
共振によりベルトが破断してしまい、オルタネータやウォータポンプが停止して警告灯が点灯、最悪の場合、走行中にエンジンが停止して再始動できなくなるおそれがあるとしてリコールを発令。

リコールの対象となるのは、2013年2月18日~2014年12月5日に製造されたスズキ「ワゴンR/アルト/MRワゴン/スペーシア/ハスラー」と日産「モコ」、そしてマツダ「キャロル/フレア/フレアワゴン/フレアクロスオーバー」の計10車種で、計461,216台が対象となりますが、このほかにも車両製造後や修理で対象となる部品が組付けられた車両357台、組付けられた車両が特定できない交換修理用部品1,241個も対象となるリコールとなります。

改善措置として、全車両、エンジン補機ベルトを対策品に交換する、といったリコール作業を行うとのこと(不具合920件・事故0件)。

アイドリングストップ機能が停止?もしくはエンストの恐れも

最後の補助電源モジュールについては、構成部品(素子)の溶着が不適切なために素子内部に亀裂が生じているものがあるとのこと。
そのため、通電の繰返しにより素子が損傷しアイドリングストップシステムOFF表示灯が点滅してアイドリングストップ機能が停止、もしくはエンストするおそれがあるとしてリコールを発令。

リコールの対象となるのは、2012年12月20日~2013年9月23日に製造されたスズキ「ワゴンR/アルト/MRワゴン/スペーシア/スイフト」と日産「モコ」、そしてマツダ「キャロル/フレア/フレアワゴン」の計9車種で、計234,184台が対象となりますが、このほかにも車両製造後、修理で対象となる部品が組付けられた車両34台、組付けられた車両が特定できない交換修理用部品3個も対象となるリコールとなります。

改善措置として、全車両、補助電源モジュールを良品に交換する、といったリコール作業を行うとのこと(不具合659件・事故0件)。

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