【意外な事実】ランボルギーニ・カウンタックのテールランプは、アルファロメオ・アルフェッタセダンから流用されたものだった件

意外と知られていなかったアルファロメオとランボルギーニのオモシロイ関係性

1970年代当時スーパーカーブームの火付け役となったランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach)。

ドアが上にオープンするガルウィング・ドア(正式にはシザードア)が大きな話題を呼び、今もなお伝説のスーパーカーとして語り継がれている一台ですが、実はこのモデルに使用されている3灯式のリアテールランプ(上の赤丸)が、アルファロメオ・アルフェッタセダン (Alfaromeo Alfetta Sedan)のリアテールランプから流用されていたことをご存知でしょうか?

厳密には、1972年~1975年まで製造された4ドア・ベルリーナの3灯式リヤテールランプが、1988年にパガーニ・アウトモビリCEOであるオラチオ・パガーニ氏がデザインしたカウンタック25thアニバーサリー(最終モデル)に流用されていたそうです。


意外にも他社からパーツを流用したモデルは多い

なお、こうした他社からのパーツを流用した有名なモデルは意外にも多く、恐らく知名度の高いモデルでいえば、ランボルギーニ・ディアブロの後期仕様に日産フェアレディZ (300ZX/Z32)のフロントヘッドライトが流用されていたことでしょうか。

もちろん、後期仕様のディアブロの方が後発になるため、日産のライセンス許可を得た上で導入されています。

ケーニグセグCEOの強い想いから実現したロータリーモデルのパーツ流用

あとは意外と知られていないのがコチラ。

スウェーデンのハイパーカー(別名メガ・カー)メーカとしてもお馴染みのケーニグセグが発表したアゲーラ (Koenigsegg Agera)ですが、このモデルに使用されるバックランプが、マツダの軽量ロータリースポーツモデルRX-7 (FD)に使用されていたバックランプと全く同じであったということ。

なお、少量生産型のメーカにとっては、新規で部品を製作するよりも既存モデルのパーツを流用することでコストカット並びに製品開発の時間短縮を図れるためと言われていますが、恐らく先ほどのカウンタック25thアニバーサリーも、デザイン的な観点と時間短縮を目的に流用されたのではないかと予想されますね。

そしてこれは余談ではありますが、「どうしてケーニグセグがマツダのパーツを流用したのか?」という点についてですが、これはいくつか説があって、その中で最も濃厚といわれているのが、”ケーニグセグCEOであるクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏がマツダ好きで有名だから”。

同氏が初めて最初に購入したクルマが、マツダのオープン2ドアスポーツモデル・ロードスター(MX-5)で、彼がケーニグセグ社を25年前に立ち上げたときに所有していたモデルでもあり、今現在もロードスターを所有するほどにマツダ好きだからと言われています。

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