南アフリカにて、詐欺集団がリコールと偽りフェラーリを盗む事件が発生。既に一台盗まれ、南アフリカのフェラーリディーラも全オーナーに注意

2020-05-27

~いずれバレるであろう詐欺行為も全く収まることはなさそうだ~

南アフリカ市場において、オーナーの自宅に訪問して「フェラーリにリコールの通知が来ているので一時的に回収に来ました」と嘘をつき、オーナーが所有するフェラーリを盗むというとんでもない詐欺事件が発生。

南アフリカ唯一のフェラーリ正規ディーラとなるスクーデリア南アフリカ(ヨハネスブルグに1件、ケープタウンに1件、ダーバンに1件)の情報によると、その詐欺師集団はフェラーリ・ディーラの従業員となりすまし、フェラーリを所有するオーナーに対して電話をかけ、「あなたのフェラーリはリコールの対象となっています。今から積車用のトラックをもって回収に行きます」と説明し、技術的な説明や対策方法などを明らかにした上で訪問に来るとのこと。


~既に一件の被害が発生しており、警察も動くほどの事件になる模様~

もちろん、フェラーリ側は”リコール対象のモデルを自主的に回収に行くこと(直接要求するようなこと)はあり得ない”と説明しており、そのような詐欺集団からの連絡や「回収に伺う」といった問い合わせがあれば、必ずスクーデリア南アフリカへと連絡するように、と南アフリカのフェラーリ全オーナーに連絡しているとのこと。

なお、既にこの詐欺被害は一件発生しているとのことで、ヨハネスブルグのランドバーグに住む富裕層が所有する「812スーパーファスト(Ferrari 812 Superfast)」が盗まれたそうですが、今のところこのモデルは帰ってきておらず、もしかすると国外へと輸出されている可能性も高そう。

ちなみに、最近南アフリカでは正規輸入車ディーラ・デイトナが、イタリアのハイパーカーメーカであるパガーニの車両を唯一輸入できる業者として正式に任命されていますが、これを利用してデイトナの社員であると偽ってスーパーカー/ハイパーカーを盗むといった事案も過去にあったことを考えると、もしかすると犯人は同一人物の可能性も高そう。

まだ犯人は捕まっていませんし、同じような犯行を繰り返している可能性も高そうですが、南アフリカに限らず海外の富裕層オーナーを対象にこうした悪質な手口が行われる可能性も十分に考えられるかもしれませんね。

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Reference:CARSCOOPS