フルモデルチェンジ版・日産の新型フェアレディZ (Z35)はこうなる?レトロフューチャー&カーボンモリモリでTVRグリフィスのようなレンダリングに

2024-09-01

ビッグマイナーチェンジで大きな変化を遂げたRZ34だが…

2022年7月末に日本で発売されて、2年以上が経過する日産のビッグマイナーチェンジ版・新型 フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

一部の情報では、RZ34を最後にフェアレディZの次期型は登場しないのではないか?といった噂もあり、一方で仮に次期型が登場する場合は、内燃機関を持たない100%電気自動車になるのではないか?といった噂も浮上しています。

ちなみに現行モデルのRZ34は、フロントヘッドライトが初代S30/240Zからインスピレーションを受け、リアテールランプがZ32/300ZXのようなワイド感のあるものに仕上げられ、こうした先進的な要素とは異なる、敢えてクラシカルな要素をメインにすることで、他にはない唯一無二の個体として注目を浴びました。

そんなフェアレディZに次期型となるZ35が登場したら?といったレンダリング画像が公開されています。


どことなくTVRグリフィスをイメージさせるレトロフューチャーなクレイジースポーツ~

そして今回、新たに公開されている新型フェアレディZ(Z35)が登場したら?というレンダリングですが、作成したのはデジタルアーティストであるMax Shershnev氏で、確かにレトロチックな印象を与えるデザインに。

くの字をイメージしたような先進的なLEDデイタイムランニングライトや、フロントフェンダーやフロントスプリッター部分には多くのカーボンファイバパーツが採用され、可能な限り軽量化が施されているものと予想できます。

デザイン的には、どことなくTVRグリフィスの要素が含まれていますが、これでサイドマフラー仕様も真似ていたら、なおのこと刺激的なモデルになっていたでしょうね。

ボディスタイルとしては、ロングノーズ・ショートデッキスタイルで、おまけにフロント・リヤオーバーハングの張り出しも結構控え目になっていますし、これはこれで結構まとまりのあるレンダリングではないかと思ったり。

ただ、フロント・リヤに設けられた外付けオーバーフェンダーは賛否ありそう。

一部の噂では、インフィニティQ50/Q60にも対応しているRWDアーキテクチャを流用し、パワートレインも排気量3.0L V型6気筒ターボチャージャーエンジンにダウンサイジング化することで、よりパワフルでトータルバランスの高い一台になると期待されていますが、それ以前にこの不況の中でそれだけ開発する力が日産に残っているのか?という疑問も。

次期フェアレディZの登場はまだまだ先の話になるため現時点でどうこうという議論はできないにしても、少なくとも今回の例の社会問題による経済的打撃は計り知れないですし、それを持って日産が今後どのような動きを見せるのかはしっかりと注目したいところです。

ところでTVRグリフィスって何?

イギリスの自動車メーカ・TVRが2017年9月に発表した創立70周年記念となるスペシャルモデルグリフィス。

発表して既に1年以上が経過しているこのモデルは、クラシックな2シータ+フロントエンジン搭載のスーパースポーツカーで、1963年に発売した初代グリフィス200をベースに開発されたモデルとなります(1969年に登場したダットサン240Zよりも以前に登場した歴史あるモデル)。

グリフィスのパワートレインは、排気量5.0L フォード・コスワース製V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力506psを発揮しますが、車体重量は1,250kg以下(車両本体価格も1,250万円と意外にも共通部分が)になるため、1トンあたりに出力する値は404psとかなりの高出力といえます。

パフォーマンスとしては、ゴードン・マレー・デザイン社のiStreamプロセスとカーボンファイバ複合材料を採用することで車体重量配分は何とも完璧な50:50というバランスを持ち、例外的なねじり剛性が与えられているため、コーナリング特性はずば抜けた性能を発揮するとのこと。
0-100km/hの加速時間は4秒未満で、最高時速は321km/hにまで到達。

車体サイズとしては、全長4,314mm×全幅1,850mm×全高1,239mmと意外と小柄で、ポルシェ911やジャガーFタイプよりもコンパクトになります。

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Reference:autoevolution