禁断の組合わせ。BMW「4シリーズ」&韓国・起亜「スティンガー」を比較してみた

2020-05-26

ドイツ・BMWの4ドアモデル「430i xDRIVEグランクーペ」と韓国・起亜の最新スポーツセダン「スティンガーGT1」を比較してみた件。
いずれにおいても、ダウンサイジングターボを活かした低排気量&高トルクモデルで、スタイリッシュでありながらもアグレッシブな顔つきが特徴的。
しかし、後発とも言える韓国・起亜のフロントマスクが、あまりにもBMWのキドニーグリルに酷似しており、ドイツ御三家(アウディ・BMW・メルセデスベンツ)をライバルとしたモデルといっても、少々分が悪い立ち位置にいることは確か。
今回は、双方のモデルのデザインとスペックの比較をしていきたいと思います。


まずはフロントエンドデザイン。
やはりブランド・シンボルともいえるフロントフェイスデザインは、ユーザーが購入を検討する上で重要なポイントと言えると思いますが、双方のデザインを比較してみて大きく注目すべきはフロントグリル。
BMWの特徴ともいえる”キドニーグリル”。キドニーとは腎臓を意味しており、具体的な由来は不明であるも、1933年から採用される一貫したBMWのアイデンティティとなっています。

一方の「スティンガーGT1」のフロントグリルは、起亜を象徴とするタイガー・ノーズグリルを採用していますが、どこかキドニーグリルと似たデザインだなぁという印象ですね。
フロントヘッドライトも双方ともに二眼式LEDヘッドライトを採用していますが、各々の特徴を活かしたデザインとなっています。

続いてはサイドデザインですが、いずれも4ドアスポーツセダンならではのスタイリッシュ且つ滑らかな流線形を描いたデザイン。
若干ではありますが、「スティンガーGT1」の車高が高いようにも見えますね。

最後はリヤデザイン。
リヤテールやバンパー位置においては「430i」が低い印象。
全体的なボリューム感と存在感は「スティンガーGT1」が圧倒しているように感じますね。おまけにリヤエキゾーストパイプは両サイド2本出しクワッドタイプと非常にアグレッシブ。

続いては、インテリア。
何れもフルレザーシートを採用していますが、シート形状を確認する限りでは「スティンガーGT1」の方がホールド感は強そう。
センターコンソールやダッシュボード周りも、密集度が高いのは「430i」で、シンプルかつスペースを上手く活用しているのは「スティンガーGT1」のように感じられます(デザインはとくに似ていない)。

メータも、双方ともにアナログ式ではありますが、この点は大きく異なっており、インフォテイメントディスプレイを搭載する「スティンガーGT1」に近未来性があるように感じられます。
最後にスペックですが、「430i」は排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力248hp、最大トルク350Nmを発揮。0-100km/hの加速時間は5.6秒にて到達し、トランスミッションは8速ATを搭載。価格としては540万円からとなっています。
一方の「スティンガーGT1」は、排気量3.3L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力365hp、最大トルク510Nmを発揮。0-100km/hの加速時間は4.6秒にて到達し、トランスミッションは同じく8速AT。価格としては、545万円からとなっています。

Reference:motor1.com