ベストカー「ホンダ新型Honda eの初期受注はほとんどがディーラーのデモカー用で一般顧客には届かない」→ディーラーに直接確認「一般の顧客から受注を頂いてメーカーに発注している」

残念ながら新型Honda eが「デモカー分だけで完売した」という明確な裏付けがない

ホンダが2020年8月27日に発表、10月30日に発売予定となっているピュアEVモデル・新型ホンダe(New Honda e)ですが、このモデルの2020年度分が完売しているとのことで、現在ディーラーでは一旦受注停止となっています。

これについて、自動車情報誌ベストカーは「初期受注枠は一般ユーザーではなく、ホンダカーズのディーラーから受注を頂いていて、一般ユーザーには届かない」と断言。

具体的には以下のように記載しています。


本当に一般ユーザーに届いていないのかディーラーにも確認してみた

生産枠が少ないので、待ち望んでいたユーザーが真っ先に申し込めば、瞬時に受注済みになってしまうのは当然である。最初のユーザーは一般よりもホンダの販売店である「ホンダカーズ」各社である。それも大手の有力なメーカー資本店に限られ、小規模な地場資本店はほとんどが受注の申込をしていない。

 メーカー資本のホンダカーズ店は一般ユーザーに販売するというよりも、展示車、試乗車などのデモカーを取得するのを優先させ、この分だけで、初期の生産枠は埋まっている状況にある。

これについて、いつもお世話になっているホンダディーラーや、ベストカーが度々記載している「首都圏のホンダディーラー」にて電話での取材をさせていただきました。

まずいつもお世話になっているホンダディーラーでの情報では、「2020年分の受注枠は埋まってしまい、一旦販売停止となっているのは確か。一度メーカーにも確認したのだが、初期受注枠の全てがデモカー用などのディーラー枠ではないと聞いている」とのこと。

つまり、一般顧客からの受注も受け付けていたことは確かで、実際に一般ユーザーからの受注も入っていることも確認済みということに(この時点でベストカーが上に記載した情報が誤っていることになる)。

ホンダは無計画にHonda eを販売しているわけではない

確かに地方等のホンダディーラーになると、バッテリー充電用のスペースが確保できておらず、デモカーを配備できないというのは元々聞いていましたが、初期受注枠全てをディーラー側に配備し、10月30日の発売と同時に「デモカー用の受注だけで完売してしまいました。2021年度に切り替わるまでは売れません」ともなれば、「このメーカー売る気あるのか?」という疑問は残るでしょうね。

あとメーカーもディーラーの件数に対するデモカー分と一般顧客の受注分はさすがに振り分けているでしょうし、初っ端から無計画にデモカー分だけを一方的に受け付けるというのは、あまりにも乱暴すぎると思うんですよね。

首都圏ディーラーにも取材してみた

そして、ベストカーが頻繁的に登場させるホンダの首都圏ディーラーについても、何件か電話にて取材させていただきましたが、やはり一般ユーザーからの受注は入っているとのことで、初期受注分がデモカーのみで完売したという事実は一切聞いていないとのことでした。

もちろん、ベストカーが取材している首都圏ディーラーと、私が電話にて取材させていただいた首都圏ディーラーが全く同じ店舗とは限らないものの、今回私が取材させていただいたディーラーからは「ベストカーからの取材は来ていない」との回答でしたし、先述の通りデモカー分だけで初期受注分が完売したという情報は無く、しっかりと一般顧客の受注を頂き、既にメーカーにも発注しているという情報まで頂けています。

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Reference:ベストカー