見た目ランボルギーニっぽい5,000馬力超えのEVハイパーカー。アリエノ・アルカナムのSF映画っぽいインテリアが世界初公開!【動画有】
無名のEV新興メーカーが果たしてこのSFチックなデザインを実現することはできるのか?
2018年7月頃、ブルガリアのバルカン半島を拠点とする新興EVメーカー・アリエノ社が、モーター24基を用いてシステム総出力5,221hpを発揮する100%ピュアEVハイパーカーのアルカナム(Alieno Arcanum)を発表しました。
アリエノ・アルカナムとは、イタリア語とラテン語が組み合わさった言葉で「エイリアンの神秘」という意味を持つ何ともヒステリックなモデルですが、このモデルの内装が明らかになっていなかったのか、それともまだまだ開発段階にあるからなのか、今回SFチックなインテリア画像が世界初公開されています。
上の画像を見ての通り、まるで未来のコックピットをイメージしたかのような8つのディスプレイが装着され(情報量が色々ありすぎて走行中に事故りそう…)、更にギアレバーの横には謎の単語がたくさん並べられるなど、「本当にこの技術を現実の世界で採用できるの?」と疑問に思うほど。
ナイトライダー(ナイト2000)の世界を更に進化させたような空間
別の角度から見てみるとこんな感じ。
シートレイアウトは基本的に2シーターで、車内もかなり狭い印象。
そしてこの角度から見ても8つのフル液晶ディスプレイは何ともインパクトがあり、仮に実現しなくとも夢のある未来のハイパーカーとして名を残しそう。
なおアリエノCEOであるEnchoEnchev氏によれば、「アリエノ・アルカナムのインテリアテーマは、SFと未来的なアクセントを備える超モダニズムで、ドライバーが宇宙線のコックピットにいるような感覚を味わってほしい想いから、このデザインをイメージした。コックピットに対する私たちアリエノ社のインスピレーションは、多くの戦闘機のコックピットや、アバタープロメテウスなどのSF映画が由来となっている」と説明しており、これを聞くだけでもヒステリックさがどんどん際立ってくるのがわかります。
なお注目したのは8つのディスプレイだけでなく、フローティングセンターコンソールや冷暖房カップホルダー、冷暖房バケットシート、メモリーロボットステアリングコラムなども採用されているとのことで、この点はまた時間をあけて新たな情報が展開されるのではないかと予想されます。
なおアリエノ・アルカナムの生産開始時期は全く明らかになっていませんが、ベースモデルでも約9,200万円からと非常に高額で、最上位グレードとなると約1.85億円にも上ると言われていますが、せっかくなので具体的なグレード構成もチェックしていきましょう。
実はアリエノ・アルカナムは大きく4つのグレードにて構成されている
このモデルは4つのグレード(RP2/RP3/RP4/RP5)から構成されるとのことで、パワートレインには”ダイレクト・ドライブ・パワートレイン”と呼ばれるグラッフェンLiPoセルとスーパーキャパシタを搭載したバッテリ(60kWh~180kWhの容量)に永久磁石を備えたAC三相軸流電気モータと呼ばれる究極の電動機が搭載されるとのことで、「1つのホイールに最大6基の電動機が搭載」され、1台のハイパーカーに最大24基搭載できることを意味しています。
これによる航続可能距離は、何と1,020kmと実用性にも優れているのも注目すべきポイントだと思います。
なお、驚異的ともいえる各グレードのスペックは以下の通り。とにかくとんでもないパワーを発揮します。
【アリエノ・アルカナムのグレード別一覧】
・ベースモデル”RP2”・・・最高出力2,610hp/最大トルク4,440Nm
・中間グレード”RP3”・・・最高出力3,482hp/最大トルク5,920Nm
・上位グレード”RP4”・・・最高出力4,351hp/最大トルク7,400Nm
・最上位グレード”RP5”・・・最高出力5,221hp/最大トルク8,800Nm
パフォーマンスについては、まだ明確な情報はないものの、最上位グレード”RP5”であれば、最高時速は488km/hにまで到達するとのことで、リマック・コンセプト・ツー(Rimac C_Two)」やドバイが生み出した5,000hp超えのハイパーカー・デヴェル・シックスティーンを遥かに凌駕します。
外観はランボルギーニ・ウラカンGT3がモチーフ?
ちなみに外観はランボルギーニ・ウラカン(Lamborghini Huracan)をイメージしていますが、アリエノ社によれば「未来からの”エイリアン”の技術」をモチーフにしているそうで、決してランボルギーニがモチーフになっているわけではないとのこと。
なお走行モードについては、STR(ストリート)/TRC(トラック)/RCE(レース)の3つのモードから設定可能で、仕様と基本的なダイナミックな特性は同じなのだとか。
ル・マン24時間耐久レースでのLMP1カテゴリの規制を満たすことのできる1台であるとして、今後このモデルが参戦することがあればル・マンを盛り上げてくれるかもしれません。
【ALIENO. The founder talks. Episode 1. Innovations in the ALIENO ARCANUM hypercar.】
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Reference:motor1.com