カナダの最安レース・マイクラカップの代わりとなる新型セントラ(日本名:シルフィ)のレーシングモデルが世界初公開!低コスト&ハイパフォーマンスのスポーツセダン
なお出走車両状態での価格帯は約324万円とかなり低コストに仕上げた一台
日産自動車のカナダ法人である日産カナダが、2015年より開催していたマイクラ(日本名:マーチ)のワンメイクレース・マイクラカップを撤退したことで、その代わりとなるモデルに新型セントラ(日本名:シルフィ)が採用されました。
カナダ市場でも販売されている新型セントラですが、このモデルをベースに必要最小限のコストでパフォーマンスを向上させたレーシングモデルが公開されていますが、見た目はもちろんのこと、バランス性能もかなり優れている一台とのこと。
エクステリアデザインは見た目ではわからないぐらいの小変更に
エクステリアデザインは非常にシンプルですが、フロントフードには「NISSAN SENTRA CUP」のデカールが貼付され、両サイドにはブラックとレッド、シルバーのストライプ風デカールも。
サイドからリヤにかけては、派手なデカールやトランクスポイラーを採用することでスポーティな印象を与えています。
足回りは中々に過激で、4ピストンキャリパーや大口径ブレーキディスク、ステンレス鋼のブレーキラインを採用。
ホイールはレイズ製の18インチのレーシングタイプを装着し、タイヤも265/45/18インチとワイド且つ適度な扁平率に。
エンジン出力もバランス性を考慮して控え目に最適化
パワートレインは、排気量2.0L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、ECUセットアップにより最高出力149hp/最大トルク198Nmへと若干アップグレードしていますが、以前開催されたマイクラカップ専用のモデルに比べて20%出力アップしているそうです。
内装は最大限の軽量化でシングルシーターに
車内はかなりレーシーな作りになっていて、調整可能なフロントアンチロールバーやクイックリリース付のレーシングステアリングホイール、、6ポイント式のロールケージ、OMPレーシングシート、6ポイントハーネス、ウィングネット、電気消火システムなどが装備されています(もちろん全てFIA承認)。
メーターやナビゲーションディスプレイは純正からの流用になりますが、トランスミッションは6速MTに変更。
ナビゲーションシステムは市販車と同じように使用できるため、実用面で特に困ることはなさそう。
ちなみに今回公開されたセントラカップ専用のレーシングモデルですが、日産カナダ代表のDumoulin氏によれば「マイクラよりもホイールベースが長く、トラック幅が広く、重心位置が低いセントラは見た目や使い心地も飛躍的に向上している。ブレーキ機能も本当に素晴らしく、ドライバーのブレーキ技術を開発するのに非常に役立つ一台だ。ローコストで最高のパフォーマンスを発揮できる一台だ」と強い自信を示しています。
なお今回発表されたセントラカップの車両は約324万円ほどで、以前マイクラカップ用に準備されたマイクラは約192万円でした。
価格差にして約130万円ほどではありますが、これだけの価格差を埋めるだけのパフォーマンス向上や軽量化、出力アップなどは十分に施されているとのことです。
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Reference:CARSCOOPS