フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルの評判は上々…しかし一方でSNSでは「CX-ハリアー」「レッドカラーの名称までマツダのパクリ」と叩かれる事態に。なぜここまで叩かれる?

新形ヴェゼルが叩かれる=それだけ世間から注目されていることの証

さてさて、2021年4月23日より発売スタートとなったホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)。

発売前から既にバックオーダー数は17,000台を抱えるなど、その売れ行きは好調で、しかし一方でルネサスの半導体工場火災が原因で2021年5月以降に生産予定だった個体の納期が2か月以上遅れるなど、発売前から色々な意味で波乱の幕開けとなっています。

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そんな新型ヴェゼルですが、発売前からSNSでは「フロントがマツダCXシリーズ、リヤがトヨタ60系ハリアー」に似ていることから「CX-ハリアー」と揶揄されていましたが、発売直後は「ボディカラーの名称がマツダのアレに似ている」「カラー名称までパクったのか」などとまたまた話題に。

一体なぜここまでホンダ新型ヴェゼルは叩かれてしまうのかも謎ですが、まずは具体的にどのボディカラーが叩かれているのかチェックしていきましょう。


「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」と「メテオロイドグレー・メタリック」がマツダのボディカラーのパクリと言われているようだ

今回発売されたばかりとなる新型ヴェゼルですが、どうやら「ボディカラー名がマツダのパクリ」と言われているのは、「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」と、新型ヴェゼルより初採用された「メテオロイドグレー・メタリック」の2色。

まず「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」ですが、どうやらこれはマツダのイメージカラーでもある「ソウルレッドクリスタルメタリック」からパクったんじゃね?というのがSNSでの反応。

実はマツダのソウルレッドクリスタルメタリックの方が後から登場している

つまり、SNSのイメージとしては「マツダのソウルレッドが先に発表され、ホンダのプレミアムクリスタルレッドが後から発表された」という認識になっているようですが、厳密には「マツダのソウルレッドクリスタルメタリック」のほうが”後に発表”されているんですね。

具体的には、ホンダのプレミアムクリスタルレッド・メタリックが2015年9月に初代ヴェゼルにて採用され、マツダのソウルレッドクリスタルメタリックは2017年2月にCX-5に初採用されています。

もちろん、ホンダ側がマツダのカラー名称や色味をパクったという事実も、マツダ側がホンダのカラー名称をなどをパクったという事実は一切なく、世間やSNSではこうした誤った認識が広まっていることになるわけですが、そうなるとなぜホンダ側だけが一方的に叩かれ、「マツダはやっぱりすごい」となってしまうのかは不明。

メテオロイドグレー・メタリックに至っては「名称の語呂」についてまで叩かれてしまうことも

これはちょっと驚いたのですが、新型ヴェゼルより初採用された新色のメテオロイドグレー・メタリックは、マツダで云うところのマシーングレープレミアムメタリックにそっくりというもので、確かに色味やカラー名称は似ているかもしれませんが、SNSでは「マツダのグレーの方が語呂が良い。ホンダはダメ」と語呂だけで良し悪しの判断をされていることも。

これはあくまでもユーザーの一個人の評価なので致し方ないことではありますし、同じもので溢れた世の中から、他とは全く異なるデザインや名称を生み出すことも難しくなっているため、こうした中でどうしても名称がちょっと似てしまうのも避けられないと思うんですね。

結果的に新型ヴェゼルを検討しているユーザーや購入されたユーザーは、「カラー名称」で選ぶのではなく、「カラーの美しさや色味(つまり見た目)」で判断するので、カラー名称で物事の良し悪しを決めるのは「新型ヴェゼルを購入しない人」がほとんどだと思われます(もちろんそういった意見もあるのは大事)。

総じて完成度の高いはずの新型ヴェゼルが、なぜここまで叩かれてしまうのか?気になる続きは以下の次のページにてチェック!