日本に納車されたブガッティ・シロンにプログラム系のリコール!この他アウディA8やポルシェ718ケイマン、BMW・X5、メルセデスAMG・A45Sなども

少数リコールとはいえ、何れも走行中に事故を起こしかねない深刻度の高い不具合ばかり

国土交通省より、2021年4月に届け出された少数台のリコール内容が公表されています。

全て輸入車で、国産車のリコール届出はないものの、いずれにおいても走行中に危険性のある内容ばかりなので、早速対象モデルやリコール内容、そして台数などをチェックしていきたいと思います。


日本にも10台近く納車されているシロンにリコール!

まずは世界限定500台のみとなるブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)の1車種・計7台(輸入対象期間は平成29年10月6日~平成31年4月24日)にリコール。

不具合内容としては、横滑り防止装置(ESC)の機能において、ハイドロリックコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、ハンドリングモードが選択されたまま再度エンジン始動した際に、ESCシステムが初期設定モードに戻らないことがあるとのこと。

そのため、協定規則第13-H号(乗用車の制動装置)の規定に適合していないとしてリコールを届け出ています。

アウディのフラッグシップモデルが出力低下となる恐れアリ

続いてアウディA8 60Tq含む・計6台(輸入対象期間は平成30年10月2日~令和2年8月14日)にリコール。

不具合内容としては、エンジンコントロールユニットにおいて、作業工程管理が不適切なため、配線コネクターの端子にシールピンが取り付けられていないものがあるとのこと。

そのためコネクター内部に水分が浸入し、コネクター若しくは当該ユニットの端子に錆が発生して、最悪の場合、エンジン警告灯が点灯し緊急走行モードによりエンジン出力が低下するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

ハンドリング命の718ケイマンGT4だが、ハンドリング操作が正常に行えない恐れアリ

続いては、ポルシェ718ケイマンGT4他・計28台にリコール(輸入対象期間は令和2年12月21日~令和3年1月21日)。

不具合内容としては、緩衝装置において、サスペンションアーム類を固定するナットのねじ部の加工が不適切なため、ねじ接続部が完全に締め付けられていないことがあるとのこと。

そのため、アーム類固定部のネジが緩むことでがたつき、異音が発生し、最悪の場合、ハンドル操作が正常に行えなくなるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

タイヤの弾力性と耐久性が不足し、走行中にバーストする恐れも?!

続いては、BMW新型X5 xDrive 35dの1車種・計4台にリコール(輸入対象期間は令和2年1月23日~令和2年1月24日)。

不具合内容としては、タイヤの製造時の加硫工程において、機器設定が不適切なため、規定された時間よりも長く熱処理が実施されたものがあるとのこと。

そのため、タイヤの弾力性と耐久性が不足し、最悪の場合、破損したり空気圧が急激に低下するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

走行中にエンストの恐れも・・・

最後はメルセデスAMG A45S 4Matic+他・計17台にリコール(輸入対象期間は令和元年11月9日~令和2年1月17日)。

不具合内容としては、ガソリンエンジンの点火プラグにおいて、製造指示が不適切なため、誤った仕様の点火プラグが装着されているとのこと。

そのため、正常な燃焼が維持できず排気ガスが悪化するおそれがあり、また使用過程において熱負荷により当該プラグが破損して燃焼室内に脱落することでエンジンを損傷させ、最悪の場合、エンジンストールが発生するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

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Reference:国土交通省