【インテリア篇】トヨタ新型カローラクロスの実車を見てきた!質感は価格相応で可もなく不可もなく、実用性は高そうだが、残念/不満なポイントも多数…

2021-09-18

但し残念/不満に感じるポイントは許容できるレベルだと思う

さてさて、2021年9月14日に発表・発売されたばかりとなるトヨタのCセグメントSUV・新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ですが、早速いつもお世話になっているトヨタディーラーにて実車を拝見させていただきました。

前回は、以下の関連記事にもある通りエクステリア/外装篇をインプレッションしていきましたが、今回はインテリア/内装篇を公開していきたいと思います。

▽▼▽関連記事▽▼▽

ちょっとしたご縁もあり、私も新型カローラクロスを購入・契約させていただきましたが、普段使いには適した装備内容とコンパクトさで、「多分カローラクロスも爆売れするんだろうなぁ…」と感じた次第です。

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早速新型カローラクロスのインテリアをインプレッションしていきたいと思います。


新型カローラクロスのインテリア/内装をチェックしていこう

今回インプレッションさせていただいたモデルは、カローラクロスの上位グレード・ハイブリッドZ(2WD)で、ボディカラーはプレシャスホワイトパール、そして内装カラーは全グレード統一でブラックのみとなっています。

海外市場向けは、ブラウン系の内装もラインナップされていますが、日本仕様はブラックのみに限定されているのはちょっと残念なところ。

まずは内ドアトリムをチェックしていきますが、この点はCセグメントモデル相応で、ハードプラスチックを多用しつつも、金属調塗装のオーナメントパネルを駆使することでオフロード感を上手く演出。

新型カローラクロスには車速連動オートドアロック機能が設けられていない

運転席側のサイドウィンドウスイッチはこんな感じ。

しっかりウィンドウスイッチの先端にはメッキ加飾が施され、ちょっとした高級感が加味されています。

なお、これは後の公道試乗編へとつながっていますが、新型カローラクロスでは車速連動オートドアロック機能が搭載されていなかったのが残念。

この点は、競合モデルと言われているホンダ新型ヴェゼル(Honda New Vezel)も車速連動オートドアロック機能が設けられていないため、装備内容差や差別化は特に無し。

こちらは運転席周りのスイッチ類。

オートマチックハイビームはパノラミックビューモニター(PVM)スイッチ、そしてETC車載器やAC100V電源ON/OFF、電動テールゲートスイッチ、そしてフロントフードオープンレバーというレイアウト。

ETC車載器の位置が割かし高めに設けられているので、カードの差し入れがし易いのはグッドポイントだと思います。

アクセルペダルは吊り下げ式

アクセル・ブレーキペダルはこんな感じ。

スタンダードなハードプラスチックタイプで、アクセルペダルはオルガン式ではなく吊り下げ式になっています。

そしてタイ市場向けは、足踏み式パーキングブレーキが標準装備でしたが、日本仕様はそのパーキングブレーキがありません。

給油蓋(フタ)は足元の専用スイッチで解錠

そして運転席側のフロアマットとサイドシルの間には、給油蓋(フューエルリッド)を解錠するための専用レバーが設けられています。

この辺りの仕様はヤリスクロス(Yaris Cross)/アクア(Aqua)と同じになりますし、個人的にはキーがアンロック状態で給油蓋を軽くプッシュした際にオープンできるような仕様でも良かったのでは?とも思ったり。

コックピット周りを見ていこう

そしてここからは新型カローラクロスのコックピック周り。

レイアウトとしてはトヨタらしいシンプルなもので、9インチのディスプレイオーディオはフローティングタイプと従来通り。

ただCセグメントSUVでありながらも、Bセグメントコンパクトカー・新型アクアの10インチディスプレイオーディオよりも小さい9インチというのはちょっと不満に感じるところですね。

ステアリング周りはこんな感じ。

ステアリング上のスイッチ系統は新型ハリアー(New Harrier)などと同じタイプで、コストカットできるところは可能な限り…といったところでしょうか。

なおハイブリッドモデル/ガソリンモデル共にパドルシフトは装備されていませんが、ワンタッチウィンカーが装備されていたのは嬉しいポイントです。

そしてこれも、後の試乗篇で判明するのですが、新型カローラクロスではヘッドアップディスプレイ(HUD)が搭載されていないのが残念(BセグメントSUVのヤリスクロスでは装備されているのに…)

ディスプレイオーディオは他モデルとほぼ同じ仕様

そしてこちらがメーカーオプション扱いとなっている9インチディスプレイオーディオ。

基本レイアウトがこのような3画面タイプになるわけですが、この点は新型アクアとほぼ同じ仕様で、操作性としてはまずまず。

タッチレスポンスは少し遅い印象はありますが、普段使いとしては特に問題は無さそうです。

ただ、今回の試乗車ではT-CONNECTナビキットが装備されておらず(地図表示できない)、その理由が半導体の供給不足により、製造が間に合わずナビキットが販売店に入荷できていないから。

これは試乗車に限らず、既に契約されているお客さんでも同様のことが起きると考えられ、先に車両だけ納車し、T-CONNECTナビキット類は後々1か月点検のタイミングで(入荷していれば)装着する、という流れが増える可能性があるとのことです。

そして個人的にいつも疑問に思うのが、(カローラクロスは別ですが)新型ハリアーのような12.3インチなどの大型ナビゲーション画面の際は強制的に2画面だったりするのに、なぜかエネルギーモニタは1画面になるという謎。

特にこういったパフォーマンスは求めておらず、やはり普段使いするような画面に関しては1画面にしてほしいところですね。

センターシフト周りをチェック!電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドも完備だが?

こちらはセンターシフト周り。

ストレート式でシフトブーツが付くことで少し高級感をアップ。

手前には電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドが標準装備されています。

ちなみにオートブレーキホールド機能は、新型ヴェゼルや日産の新型ノートe-POWER(Nissan New Note)/ノートオーラ(New Note Aura)のようにメモリー機能が搭載されていないため、エンジンを再始動するとオートブレーキホールドがOFF状態になっています。

この点は、いつかトヨタもメモリー機能を導入してほしいところですね。

シフト周りのスイッチは集約されず、優先度の低いものは奥に隠れるように配置

センターシフトの奥には、ピアノブラック仕上げのEV Mode/TRC OFF/DRIVE MODEスイッチが装備。

おそらくそこまで頻繁的に使用しないからという理由で、押しづらいところに配置しているのかもしれませんね。

メーター類もチェックしていこう

そしてこちらが新型カローラクロスのメーター関連。

センターに7インチのTFTマルチカラーディスプレイを搭載し、両サイドには加速度計と燃料目盛り/水温系を採用しています。

ちなみにこちらが、DRIVE MODEを「Power」にした場合のメーター類。

ディスプレイが赤くなり、インパクトも結構強め。

そしてこちらは「ECO」モード。

ノーマルとそこまで大きな違いはありませんが、ディスプレイ中央下部がグリーンに変化しています。

インパネ周りグローブボックスもチェックしていこう

助手席側のインパネ部分を見ていきましょう。

エアコンの吹き出し口周りは金属調アクセントに仕上げられ、その下の素材は固め寄りのソフトタイプ。

グローブボックスはこんな感じ。

車検証や取り扱い説明書を入れても少し余裕がありますが、ティッシュボックスまでは収納は厳しそうです(おそらくこのスペースにドラレコのユニットやCD/DVDデッキが搭載されると予想)。

新型カローラクロスのシートの乗り心地は?後席は広い?狭い?トランクルームなどのインプレッションは、以下の次のページにてチェック!