【エクステリア篇】トヨタ新型カローラクロスとフルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルを比較してみた。装備面や質感、見た目、サイズ感はどちら良い?

2021-09-20

どちらもセグメントやコンセプトは異なるものの、なぜかカーメディアでは競合扱いになっている2台

さてさて、2021年9月14日に発表・発売されたばかりとなるトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ですが、既に当ブログでは内外装インプレッションに加えて、公道試乗篇もご紹介させていただきました。

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新型カローラクロスの内外装インプレッションや、実際に公道試乗してみての率直な感想としては、CセグメントSUV独自の面白みや個性はあまり感じられなかったものの、普段使いする上では十分すぎる程の完成度の高さですし、価格相応の質感に仕上げられているのではないかと思います(通勤車として使う分に不満も無さそう)。

そして今回は、個人的にもちょっと気になっている競合モデルのホンダ新型ヴェゼル(Honda New Vezel)との内外装比較を行っていきたいと思います。

▽▼▽インテリア篇の比較記事はコチラ!▽▼▽

結構ボリュームもありますので、今回はエクステリア/外装篇をメインに公開していきたいと思います。


両車ともセグメントやパワートレイン、ボディサイズは異なるものの、価格帯はほぼ同じ

早速トヨタ新型カローラクロスとホンダ新型ヴェゼルのエクステリアを比較していきたいと思いますが、今回比較するグレードは、新型カローラクロスがハイブリッドZ(2WD)、そして新型ヴェゼルは、私が所有しているe:HEV Z(4WD)ということで、何れも俗にいう上級グレード。

ちなみに上位Zグレードのそれぞれの価格帯は以下の通り。

【各車価格一覧(10%税込み)】

◇トヨタ・カローラクロスHYBRID Z:[2WD]2,990,000円/[e-Four]3,199,000円

◇ホンダ・ヴェゼルe:HEV Z:[2WD]2,898,500円/[4WD]3,118,500円

こうして見ると、両車セグメントやパワートレイン、サイズ感も異なるのに、後発のカローラクロスがヴェゼルを意識した価格設定にしてきたのが凄いところ(完全にヴェゼルを潰そうとしているのがわかる…)

駆動方式は異なるので、足回りなどの比較は行わず、シンプルに同等グレードでの比較とさせていただきます(ちなみに新型ヴェゼルe:HEV PLaYは、上級グレードではなく遊び心を重要視した特別グレードなので、e:HEV Zが上級グレードになる)。

新型カローラクロスのエクステリア①(フロントマスク)

まずは新型カローラクロス・ハイブリッドZ(2WD)のエクステリアを見ていきましょう。

ヘッドライトデザインを見ていきますが、新型カローラクロスでは、ガソリン/ハイブリッド共に上位ZのみBi-Beam LEDヘッドライト+四眼LEDシグネチャーランプ+LEDデイタイムランニングライト+LEDフォグランプが標準装備されます(それ以外のS/G/G”X”はLEDフォグ除いてメーカーオプションの設定がない)。

ちなみにLEDヘッドライトには、アダプティブハイビームやアクティブコーナリングライトの設定は無し。

デザインとしては非常に精悍で、キーンルックグリルを下部に配置し、更に金属調塗装のグリルモールに仕上げることで、ちょっとした高級感を演出しています。

フロントリップ部分が無塗装ブラックの樹脂なのはちょっと気になるところですが、オフロードを意識したCセグメントSUVということを考えると、この点は十分許容できるポイントではないかと思います。

フロントウィンカーは、四眼LEDシグネチャーランプが流れるシーケンシャルに

そしてフロントウィンカーは、LEDデイタイムランニングライト上部の四眼LEDシグネチャーランプが内側から流れるシーケンシャルとして採用。

これは結構斬新なデザインと言いますか…おそらく今後トヨタがデザイン言語の一つとするであろう重要なポイントで、既にこのデザイン言語を応用しているのが2021年12月1日に日本でも発売予定となっているマイナーチェンジ版・新型RAV4アドベンチャー・ハイブリッド(New RAV4 Adventure Hybrid)になります。

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フロントマスクで最も賛否が分かれるのが”C”マークエンブレム

フロントマスクは、オフロード志向のCセグメントSUVらしい考え込まれたデザインだと思いますが、やはり個人的に気になっているのはフロントエンブレム。

海外市場向けはToyotaの”CI”マークが採用されていますが、日本仕様は”C(Corolla)”マークエンブレムが採用されています。

カローラシリーズということもあり、この点は致し方ないところですが、ディーラーオプションなどで”CI”マークに変更できるようなものがあれば、その不満は解消できるかもしれませんね。

新型ヴェゼルのエクステリア①(フロントマスク)

続いては新型ヴェゼルe:HEV Z(4WD)のフロントマスクを見ていきましょう。

こちらもフロントヘッドライトから見ていくと、3つのセクションで分けられたLEDヘッドライト(中央は単眼LEDハイビーム)が装備され、その上部にはシームレスなLEDデイタイムランニンライトが装備されています。

ちなみに新型ヴェゼルでは、アダプティブハイビームシステムの設定は無いものの、アクティブコーナリングライト(夜間走行時にコーナーでの視認性を向上させる機能)の設定があるのは非常に嬉しいポイントです。

フロントウィンカーはスタイリッシュなデイライト反転式シーケンシャル

フロントウィンカーは、もちろん流れるタイプのシーケンシャルウィンカーを採用していて、LEDデイタイムランニングライトが反転するような形でスタイリッシュに光ります。

先程の新型カローラクロスのように、斬新かつ複雑な点灯・ウィンカー点滅パターンも個性的で魅力的ですし、スマート且つシンプルテイストを求める方にとっては、新型ヴェゼルの点灯・ウィンカー点滅がオススメなのかもしれません。

フロントグリルは発売前からとにかく批判的な意見が多かった

そして新型ヴェゼルのフロントマスクで最も賛否が分かれているのが、このボディ同色(インテグレーテッド)グリル。

ホンダのコンセプトの一つとしては、将来的に発売予定のピュアEVモデルをイメージしたデザインと、クリーンでシンプルなフロントマスクにするために、敢えてボディカラーと同色のグリルにした、という背景があります。

もちろん、顔つきは非常に好みなのに同色グリルが苦手という方のために、アーバンスタイル/カジュアルスタイルといったフロントカスタムグリルも準備されているため、ユーザーのカスタム意欲を掻き立てるような一台ではあるものの、購入の対象としていないユーザーからすると「どうしてデフォルトで同色にしたんだ…」というネガ評価もあるようです。

新型カローラクロスと新型ヴェゼルのサイド・リヤビュー比較は、以下の次のページにてチェック!