【インテリア篇】トヨタ新型カローラクロスとホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼルを比較Part①。内装の質感や装備内容の充実度、そしてちょっと残念なポイントも

新型カローラクロスとヴェエルの比較記事は思った以上に注目度が高かった

さてさて、2021年9月14日に発表・発売されたばかりとなるトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ですが、大変ありがたいことに数多くの読者様にご閲覧頂き、なかには「新型ヴェゼルとの比較記事を見てみたい!」というお問い合わせもたくさんいただいておりまして、合間時間を見つけながら検討・作成を続けているところでございます。

今後、可能な限り新型カローラクロスに関する新たな情報や他車比較記事なども作成できればと思っておりますので、引き続き当ブログをチェックして頂けますと幸いです(本当にありがとうございます)。

前回は、新型カローラクロスと最大のライバルとなるであろうBセグメントSUVモデルで、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)のエクステリア比較記事を公開しましたが、こちらも大変好評いただきましたので、今回はインテリア篇の比較を実施していきたいと思います。

▽▼▽エクステリア篇の比較記事はコチラ!▽▼▽


比較するグレードは、何れも上級グレードZ

早速各車のインテリアを比較していきたいと思います。

今回インプレッションしているモデルは、トヨタ新型カローラクロスHYBRID Z(2WD)と、ホンダ新型ヴェゼルe:HEV Z(4WD)で、いずれも上級グレードZと共通(ヴェゼルに関しては、私が所有するモデルで比較しているため、駆動方式が異なっている)。

基本的には同じグレード内での装備内容や質感の比較、そしてちょっと残念に思うポイントなどをご紹介できればと思いますが、おそらく見落としているポイントも多数出てくると思いますので、そういった点は改めてご指摘・ご教示いただけますと幸いです。

インテリア比較①:シートの質感について

まずはシートの質感についてチェックしていきましょう。

シートについては、何れも合成皮革+ファブリックのコンビタイプを採用していて、特に着座位置についてはファブリックがメインになるため、座り心地としてはどちらもソフトタイプで柔らかめ。

ただ、新型ヴェゼルの方が少しタイトな印象がある分、肉厚も相当に高いために質感としてはヴェゼルの方が高く感じる一方で、新型カローラクロスは運転席のみ8way式の電動パワーシートを標準装備するなど(ヴェゼルは手動レバータイプ)、それぞれの使い勝手や機能性、そして質感の良さが上手く表現されています。

カローラクロスの電動シートは、ヤリスクロス/新型アクアとは異なる

特に新型カローラクロスの電動パワーシートに関しては、Cセグメント&オフロードSUVという立ち位置を良く理解していて、兄貴分であるRAV4の電動シートに近い機能性を持たせていたり、電動調整時のモーター音も良く抑えられているので、この点はBセグメントSUVのヤリスクロス(Yaris Cross)よりも魅力的なところだと思います。

インテリア比較②:ステアリング周りの比較

続いてステアリング周りですが、何れも本革巻きステアリングホイールで質感は高く、ステアリング上の物理スイッチ系は、カローラクロスはプラスチックメインで、スイッチを押したときのカチカチ音はほとんど無し。

一方の新型ヴェゼルは、ピアノブラックの面積が非常に多く、物理スイッチを押したときのカチカチ音があるため、質感やタッチ感、操作性という点では新型ヴェゼルの方が上だと考えています。

本革巻きステアリングホイールの質感は?

続いてステアリングホイールを握った時のグリップや触り心地という点ですが、あくまで個人的な感覚としては、カローラクロスの場合は本革ステアリング独特の肉厚さは感じられず、ちょっとチープな印象(新型ハリアーのステアリングに近い)。

一方で新型ヴェゼルは、サラサラ感が強く握ったときのグリップ感が弱い印象ではあるものの、操作性はどちらも全くの同レベルだと考えています。

この他のステアリング周りの機能性は?

この他のステアリング周りの機能性としては、大きく異なるものといえば、新型ヴェゼルには雨滴感知ワイパーやステアリングヒータースイッチが標準装備されていますが、新型カローラクロスではこれらの装備が標準装備されていないこと(ステアリングヒーターはメーカーオプション扱い)。

あとは何れのモデルもヘッドアップディスプレイ(HUD)が装備されていない事でしょうか。

BセグメントSUVのヤリスクロスには一部グレードに設定されるヘッドアップディスプレイですが、カローラクロスではメーカーオプションでの設定すらないので、こういったところの機能性の不足はちょっと不満に感じるところかもしれません。

インテリア比較③:センターシフト周りの比較

続いてはセンターシフト周りの比較ですが、シフトノブは両車とも本革巻きでシフトブーツ付き、走行モードも各車3種類(ECO(ECON)/NORMAL/POWER(SPORT))を設定しています。

そして昨今のトレンドにもなっている電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドスイッチも標準装備ですが、レバー関係の質感(メッキ加飾が加味されるなど)と操作性という点では、新型ヴェゼルの方に軍配。

オートブレーキホールドにメモリー機能が付いているのは新型ヴェゼルのみ

加えて、オートブレーキホールド機能は、エンジンを再始動してもON状態をキープしてくれるのが新型ヴェゼルのみとなり、カローラクロスはメモリー機能が採用されていなかったのはちょっと残念なところです。

この他、ナビゲーションディスプレイや後席の充実度などの比較は、以下の次のページにてチェック!