トヨタ新型カローラクロスに試乗して気付いたこと。「新型ヴェゼルよりも見晴らし良く、信号の確認がし易い」「パノラマルーフは快適なのだが…」等

SUVに乗っているというよりも、少し車高高めのハッチバックに乗っている感覚の方が強め

さてさて、2021年9月14日に発表・発売されたばかりとなるトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ですが、既に納期は2021年内不可となっていて、一部の契約者様からは2022年3月~4月の納期回答を頂いているとの情報もあります。

価格帯もBセグメントSUVのホンダ新型ヴェゼル(Honda New Vezel)に近いということもあり、競合/ライバルモデルとして新型ヴェゼルに焦点を当てるメディアも非常に多いです。

そんな大人気の新型カローラクロスですが、私もガソリンZ(2WD)を購入・契約しており、2021年末頃に納車予定となっています。

これまで、新型カローラクロスHYBRID Z(2WD)の内外装インプレッションや試乗なども体感させていただきましたが、個人的に試乗してみて気になるポイントがいくつかあったので、早速それらの内容をチェックしていきたいと思います。
※あくまで私個人が気になったことなので、読み流す程度で見て頂けますと幸いです。


アイポイントの低さはC-HRに近く、競合のホンダ新型ヴェゼルよりも低い

改めて今回試乗させていただいた新型カローラクロスの仕様を見ていくと、グレードは最も人気の高いHYBRID Z(2WD)で、ボディカラーはプラチナホワイトパール、内装は合成皮革×ファブリックのコンビタイプ。

パノラマルーフやブラインドスポットモニター(BSM)など、新型カローラクロスならではともいえるメーカーオプションが多数装備されている豪華な仕様となっていますが、いざこのモデルに試乗してみて感じたことは、「これ本当にSUVなの?」ということ。

カローラクロスは、ヤリスクロス(Yaris Cross)とRAV4の中間に位置するCセグメントSUVで、姉妹車&シティ派SUVとしてC-HRが存在しますが、そのC-HRに近いような視界の低さが特徴的。

運転席のシート高さを最大限に低くしているというのもありますが、運転時のアイポイントが低く、SUVを運転しているというよりも背の高いハッチバックを運転しているような感覚で、それこそ競合と言われるホンダ新型ヴェゼルよりも低く感じるのが正直なところ。

とはいえ、カローラ・スポーツ(Corolla Sport)やカローラ・ツーリング(Corolla Touring)のような低さまでとは言わず、前方車両との車間距離も取りやすいですし、何とも不思議な感覚を持つ一台でもあります(アイポイントの低さはBMW・X2に近いかもしれない)。

新型カローラクロスは、運転席からの信号が見やすい

そしてもう一つ気になったのが、低めのアイポイントだからこそ運転席からの信号が確認し易いこと。

新型カローラクロスのフロントガラスは、滑らかな傾斜がついて見晴らしが良く、信号待ちをしている時に停止線と信号位置の距離が近くとも、そこまで姿勢を崩さずに信号確認ができるのは大きな発見だったと思っています。

ちなみに新型ヴェゼルは、私がこれまで何度も運転してきた結果、停止線と信号との距離が近ければ近い程に信号が全く見えず、姿勢をある程度崩してフロントガラスを下から覗き込むようにしないと信号確認ができなかったため、この点はデザイン性を優先してしまったがために犠牲にしたポイントなのかも?とも考えていて、今後の改良に期待したいところ。

新型カローラクロスは、シティ派SUVのC-HRとは方向性の異なるオフロード志向の一台で、キャラクター的にはRAV4の弟分という印象ですが、公道にて走らせる上での使い勝手や死角の少なさ(ブランドスポットモニターのMOP付)といった実用面では非常に評価が高く、「より気を使わなくても良いCセグメントSUVなんだろうなぁ」というのが正直な印象でした。

新型カローラクロスのパノラマルーフは解放感MAXだが、ちょっとした落とし穴も?後席の使い勝手は?気になる続きは以下の次のページにてチェック!