「税金の無駄遣い」と批判され、パプアニューギニア政府に納車される予定だったマセラティ40台が大幅値引きで販売。北米トヨタがGMを抜いて新車販売台数ランキングトップに!
なおパプアニューギニア人口の40%が、1日1ドル(110円)未満にて生活している貧しい国の一つ
2019年2月、アジア太平洋経済協力(APEC=Asia Pacific Economic Cooperation)にて使用されるはずだった約300台もの高級車が突然消失したとして大きな話題となり、その一方で「国の税金で訳の分からない高級車を購入するとは何事か?」と批判を浴びたパプアニューギニア政府。
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伝えられるところによると、その中で40台ものマセラティが発見されたとのことですが、これら1台分に使用された税金は142,000ドル(日本円換算で約1,580万円)とのことで、総額にして約570万ドル(日本円換算で約6.3億円)が費やされていたことが発覚。
そしえBBCの報道によれば、パプアニューギニアはAPECで最も貧しい国の一つであり、全体の人口のうち40%が1日1ドル(約110円)未満にて生活するほどに貧しいとのことで、こうした生活が続くなかで国民の税金で高級外車を購入し続けた政府も問題ですし、それらが消失したというのも大問題と更なる批判が続いています。
とにかくパプアニューギニア政府に対する批判が止まらない
そしてこちらが、一度原因不明の消失で話題となったマセラティ40台分のうちの一部。
車種としてはクアトロポルテやグラントゥーリズモ、ギブリといったセダンから2ドアクーペまで様々ですが、レヴァンテが含まれているかは不明。
これらのモデルは本来、パプアニューギニアにて購入することは不可能とのことで「一体どこから購入したのか?」といった国民からの批判も相次ぎましたが、どうやら政府によれば「スリランカのディーラーから購入した」とのことで、その後ジャンボジェット機でパプアニューギニアへと輸送されたそうです。
購入から入庫までとんでもない税金がかけられ、これについても国民からの批判が止むことはありませんでしたが、実はこれだけで終らないのがパプアニューギニア政府。
何と3台のベントレー・フライングスパーやトヨタ・ランドクルーザー、三菱・パジェロ、フォード、マツダなど、計300台もの「サミットのため」だけに購入された車が存在したわけですが、これらも全て消失してしまうという失態。
消失したはずのマセラティ40台分が見つかり、全く使用されることなく大幅値引きで販売へ
なお現時点では、なぜか40台もの消失したはずのマセラティが発見され、大幅値引きで販売されるそうですが、なぜこのタイミングで発見され、しかもすぐに売却されるのか?というのも疑問。
もしかすると、パプアニューギニア政府が国民からのこれ以上の批判を恐れ、一時的に「消失した」と被害を訴えるも、実際は政府が隠していたのでは?との噂も(つまり300台もの車両は消失していないということに)。
なお今回の一件について、パプアニューギニアの財務相でもあるジョン・プンダリ氏は、「先見の明があれば、そもそも我が国にディーラーの無いマセラティを購入することは無かった」と語っていますが、このコメントも国民はどのように受け取っているかは不明。
今回売却されるマセラティ40台分については、総額にして114,000ドル(日本円換算で約1,265万円)の大幅値引きをするそうですが、そもそも国民の税金で購入し、納車後全く使用されていないにも関わらず、大幅値引きで売却すること自体も問題視されるかもしれませんね。
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