あのエンツォ・フェラーリ氏が激怒した話題のケーニッヒF48がまたも競売へ!ベースは348tsながらも見た目は「F40のレプリカ」と揶揄された特殊な一台

ケーニッヒF48はフェラーリ界隈でもかなり話題となった一台のようだ

前回のブログでもご紹介しましたが、ドイツ・ミュンヘンを拠点とするチューニングメーカーのケーニッヒより、フェラーリ348TSをベースにしたコンプリートモデルF48が競売に出品され話題となりました。

そして今回も、海外のオークションサイトCOLLECTING CARSにて1990年式のフェラーリ348tsをベースにしたF48が出品され注目されています。

イギリス市場に出回っている貴重なF48ですが、その名の通りF40に見立てたコンプリートモデルではあるものの、フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリ氏はケーニッヒに対して嫌悪感を抱いていたことは間違いなく、「F40のレプリカモデルをフェラーリで作るなど我が社への冒涜行為だ!今すぐにフェラーリのエンブレムを外せ」と激怒していたことも。

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ケーニッヒは精神的にもかなりタフなチューナー?フェラーリエンブレムをそのままにしたF48

こちらが今回、オークションサイトCOLLECTING CARSにて出品されているケーニッヒF48。

その名の通りF40のデザインからインスピーレションを受けた一台で、特にフロントエンドからリヤにかけて流れるようなボディラインとフォルムはF40の特徴を大きく捉えつつ、F40の設定には無かった「348tsならでは」ともいえるファブリック製のソフトトップを採用したタルガトップ。

当時の348は、クーペタイプの348tbが2,894台、オープンタイプの348tsが約30%多い4,288台生産され、意外にも人気度としては348tsの方が上だったという結果も。

その後マイナーチェンジにて、348GTB/GTSが登場することとなり、パワートレインも排気量3.4L V型8気筒DOHCエンジンをリヤミドシップに搭載することは変わらずですが、最高出力320psへとアップデートされています。

フロントマスクを見るとこんな感じ。

フロントフードにはしっかりとフェラーリのエンブレムが貼付されていますね。

フェラーリのカスタムモデルやコンプリートモデル系が登場すると、多くのモデルがエンブレムを外したり、チューナーのエンブレムを貼付する例が多いようにも感じられますが、それもフェラーリからの訴訟や通告を避けるためのある種の”暗黙のルール”なのかもしれません。

ただそれでも、ここまで頑なにフェラーリエンブレムを外さなかったのも、ケーニッヒが相当にタフなチューナーだったから?なのかも…?

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ちなみに上の画像の角度からだと、348ts独特のフロントフードやフロントバンパーが引き継がれ、そこまで大きな変化はない?ようにも見えますが…

テスタロッサをベースにしたコンプリートモデル同様、フロントオーバーハングの長さはF40を意識?

サイドビューを見ていくとこんな感じ。

テスタロッサのデザインともいわれていたサイドドアのフィンは無くなり、かなり独特ともいえる専用ボディキットによって移植されています。

そしてフロントオーバーハングは非常に長く、リヤオーバーハングは短くて固定式リヤウィング含めたリヤエンドはほぼ垂直ライン(過去にケーニッヒが販売したテスタロッサベースのコンプリートモデルにそっくり)。

足もとにはマルチピースのOZレーシングアルミホイールが装着されていて、ボディカラーにマッチする形でイエローペイントに仕上げられています。

F48の入札額は一体いくら?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!