【2021年版】「世界で最も利益率の高い自動車メーカー」はフェラーリ。何と1台売るごとに約1,300万円の利益…人気YouTuber東海オンエアのメンバーにフェラーリ新型ローマが納車【動画有】

フェラーリのブランド力や販売戦略を真似ることはかなり難しい

海外カーメディアMotor1.comが、「【2021年版】世界で最も利益率の高い自動車メーカー」を公開し、その中でダントツの利益率を獲得しているのがフェラーリであることが明らかに。

Motor1.comの独自調査により、欧州や北米、日本、韓国の自動車メーカー19社を対象にしたものですが、どの自動車メーカーも昨今の諸事情による影響で販売台数は下がっているものの、その分知恵を絞ることで1台辺りの利益率を向上させ、結果的にほとんどの自動車メーカーの利益率が向上しているとの情報があるようです。

具体的にどの自動車メーカーが、1台辺りどれだけの利益率を獲得しているのかをチェックしていきましょう。


調査対象となった19社の自動車メーカーをピックアップ

まずは今回の調査対象となっている自動車メーカー19社を見ていきましょう。

①アストンマーティン

②BMWグループ

③ダイムラーグループ

④フェラーリ

⑤フォード

⑥中国・吉利(Geely)グループ

⑦ゼネラルモータース(GM)

⑧ホンダ

⑨ヒョンデモーターグループ(HYUNDAI)

⑩いすゞ

⑪マツダ

⑫ルノー日産

⑬ステランティス

⑭スバル

⑮スズキ

⑯タタモータース(インド)

⑰テスラ

⑱トヨタ

⑲フォルクスワーゲングループ

利益率は前年比で高くなっているものの、販売台数は下がっている

これら全19社の2021年のトータル収益額は1.89兆ドル(日本円に換算して約235兆円)とのことで、これは前年比で見ると+13%増加し、しかし2019年に比べるとー6%減少しているようです。

なお19社の2021年のトータル販売台数は6,954万台で、これは前年比+2%増ではあるものの、2019年と比べるとー14%減とのことで、やはり昨今の諸事情による経済悪化や、部品供給不足と半導体不足が重なったことで減少したものと考えられますが、一方で収益率に対して販売台数が飛躍的に向上したわけではないというのも興味深いところです。

単純に1台あたりの車両価格(もしくは乗り出し価格)が高くなり、その分の利益が高くなっている

こうした流れを見ると、各自動車メーカーの1台辺りの車両本体価格(もしくはメーカーオプション等を含めた乗り出し価格)が高くなっているのだと考えられますが、確かにMotor1.comが公開した「1台辺りの利益額」としては、メーカー全体平均で1台辺り27,270ドル(日本円に換算して約339万円)となり、前年比+11%増加、2019年に比べる+10%増加など、各社が「いかに1台辺りのモデルを高く売ることができるか」を工夫した結果の表われだと思うんですね。

1台辺りを高く売るには、とにかくコストを下げる

こうした1台あたりの収益率が向上した背景としては、大幅なコストカットが見られるかと思いますが、例えばトヨタのように「生産過程において、各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫を徹底的に減らして生産活動を行う技術体系」の”ジャストインタイム”方式を採用したり、生産効率の向上、部品点数の削減、人件費削減などが挙げられます。

ただ、こうした急速的な効果が見られるなかで2021年後半から2022年にかけて新たな効果の妨げとなってしまっているのが、「昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足、震災による仕入れ先からの供給不足、世界情勢のによる空輸問題など」が挙げられ、各メーカー更に苦しい状況に立たされています。

自動車メーカー各社が「乾いた雑巾を絞る」レベルで知恵を出し合いながらも、世界全体を揺るがす問題に直面し、2022年の利益率や販売台数の異なる動きは更に大きくなると思うものの、こうした中で圧倒的な利益率をたたき出しているのがフェラーリです。

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