映画「劇場版ラジエーションハウス」を観て思ったこと。飲酒運転による死亡事故で使われた車はBMW…「なぜBMWはいつもネガティブなイメージばかり付いてしまうのか」【動画有】

作品としては非常に面白いが、一部色んな意味で考えさせられるところも

さてさて、2022年4月29日より全国にて公開されている映画「劇場版ラジエーションハウス」。

「フォードvsフェラーリ」や「ワイルド・スピード」といった自動車絡みの映画以外はあまり見ない私ですが、ラジエーションハウスはドラマ公開時からずっと見ている作品の一つ。

この作品は、放射線技師という裏方の活躍に焦点をあてた新たなエンタテインメントとして人気を博したもので、俳優の窪田正孝さんや本田翼さんなどが演じています。

そしてこの映画も早速チェックしてきたのですが、個人的にどうしても気になってしまったところが、車同士での衝突死亡事故を起こした車両に「BMWのモデル」が使用されていたということ。


BMWのドライバーは飲酒運転をしていたという設定

via:ラジエーションハウス

なおこの映画は、開始早々にショッキングなシーンが続くわけですが、そのワンシーンに山﨑育三郎さん演じる夫の高橋圭介がレッドカラーの3代目マツダ・デミオ(Mazda Demio)を運転し、後席には若月佑美さん演じる妻の高橋夏希が乗っています。

高橋圭介が運転する車は、高橋夏希のお腹の中にいる赤ちゃんの検査を受けるため甘春病院へと向かう途中で、反対車線からは渋谷謙人さん演じる塚田和也が、ホワイトカラーのBMW3シリーズ(おそらくE90型)で飲酒運転 → 運転操作を誤って対向車線に進入 → デミオと正面衝突するところで映画のオープニングがスタートするわけですが、この始まり方も中々にショッキング。

映画製作側も何かしらの意図があってBMWモデルを使用した?

そしてこの映像を見たときに、「なぜこうもBMWは悪いイメージを持たれるような使われ方をするのだろうか…」と思ってしまったんですね。

最終的に妻の高橋夏希は亡くなり、しかし彼女のお腹のなかにいた赤ちゃんは何とか一命をとりとめたわけですが、映画を観ているときも「あのBMWの衝突事故さえなければ…」と考えてしまうことも。

決して車に罪は無いことは理解しているものの、様々なところでネガティブイメージばかりが付いてしまっているBMWが、映画でも飲酒運転による死亡事故での材料に使われてしまう辺り、製作側も何かしらの意図があって採用したのかもしれません。

そもそもどうしてBMWはネガティブなイメージが定着している?

なおBMWといえば、2019年8月10日に茨城県守谷市の常磐自動車道で発生したあおり運転事件の際、宮崎文夫 被告が試乗車のBMW X5であおり運転を行ったことで企業イメージを大きく下げたことも有名。

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ただそれ以前から、免許更新の際の交通死亡事故に関するDVD映像でも、加害者側が運転していた車両にBMWが使用されることも多く、「こういった講習の場でもBMWはマイナスの意味で利用されることがあるんだなぁ」と感じた次第です。

海外でもBMWはマイナスの意味でランキング上位に

あとこれは参考までにですが、インシュリファイ(Insurify)が公開した「(2020年版)最も保険金申請の多い車トップ10」として、上位1位・2位はBMWが独占(決して嬉しくない結果)。

なお保険金申請が多い車というのは、事故を起こしたり、法を犯したりするドライバーのことを指しますが、そのドライバーが使用していたモデルがBMWということになります。

1位:BMW4シリーズ

2位:BMW7シリーズ

3位:アウディA5

4位:スバルWRX

5位:トヨタ・セリカ

6位:アキュラTLX

7位:アキュラILX

8位:ヒュンダイ・ヴェロスター

9位:ホンダ・エレメント

10位:アウディA4

この他にも、IT mediaは過去に【なぜ「BMW」は叩かれるのか “自己チュードライバー”のアイコンになる日】という記事を公開していて、この記事が公開されたのは、常磐自動車道でのあおり殴打が発生した日の10日後。

この記事では、「BMWドライバーはガラが悪い」「BMWは歩行者に対して厳しい(止まらない)」「あおり運転やトラブルを起こす車種で最も多いのはBMW」など、とにかくBMWに関するネガティブキャンペーンばかり。

これはあくまでも車を運転しているドライバーに問題があるだけで、BMWに問題があるというわけではないので注意してほしいところですが、その一方でBMWの駆け抜ける歓びやスポーティな走りがドライバーをその気にさせ、結果として乱暴な運転に繋がっているだけなのかもしれません。

【『劇場版ラジエーションハウス』予告【2022年4月29日(金・祝)公開】】

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