英プロドライブがスバル・インプレッサWRXのレストモッドモデルとなる「P25」を2022年5月25日に発表?更にメルセデスベンツ300SLRウーレンハウトクーペが史上最高額の約183億円にて落札

2022-07-07

自動車としては史上最高額となる約183億円にて落札された300SLRウーレンハウトクーペ

以前より話題となっているメルセデスベンツのクラシックモデルとなる300SLRウーレンハウトクーペ(Mercedes-Benz Uhlenhaut Coupe)ですが、遂にメルセデスベンツ公式が「オークションにて自動車最高額となる1億3,500万ユーロ(日本円に換算して約183億円)にて落札された」ことを明らかにしました。

この記録は、2018年に「走る芸術品」ともいわれたフェラーリ250GTOの7,000万ドル(日本円に換算して約90億円)を優に超え、その価格差も2倍以上となりました。

300SLRウーレンハウトクーペは、2022年5月5日にメルセデスベンツ博物館にて開催されたRMサザビーズオークションにて出品・落札されていますが、一体どのような人物によって落札されたのでしょうか?


オークションに参加した人物は、特別な招待を受けたコレクターばかり

ちなみに今回のオークションにて参加した人物は、メルセデスベンツの企業価値を共有する顧客や、自動車・アート等を含む国際的なコレクターが主で、そのため一般客は入場することが許されない招待制のプライベートイベントでした。

そして最も気になる高額入札者ですが、実は身元が明かされず「匿名の人物」によって落札したとのこと。

メルセデスによれば、今回のオークションにて獲得した収益金は、環境研究に従事する学校や大学の学生を支援するグローバルな奨学金プログラムであるメルセデスベンツ基金を立ち上げるそうで、その資金として活用されるそうです。

今回の歴史的記録について、メルセデスベンツCEOのOla Källeniusは「今回の落札額を見て、我が社は世界で最も価値のある車を製造していたことを証明した。そして今回の収益金で、本モデルの開発者であるルドルフ・ウーレンハウト氏の革新的な足跡をたどり、驚くべき新技術、特に脱炭素化と資源保護という重要な目標をサポートする技術を開発することを、新世代に奨励したいと思う」とコメントしています。

300SLRウーレンハウトクーペは、世界に僅か2台しか存在しない超希少モデル

ちなみにこのメルセデスベンツ300SLRウーレンハウトクーペですが、1955年に世界で僅か9台しか製造されていないレーシングカー300SLRのうち、僅か2台のみが製造されたクーペモデル。

残り7台全てオープンモデルとして製造されたわけですが、その車名には、開発者 兼 チーフエンジニアであるルドルフ・ウーレンハウト氏の名前が由来となっています。

その伸びやかなフロントフード内には、直列6気筒エンジンではなく排気量2.5L 直列8気筒エンジンが搭載され、最高出力302ps/最大トルク310Nmと、当時としてはかなりのハイスペック。

トランスミッションは5速MTのみ、駆動方式は後輪駆動(FR)、そして最高時速は290km/hにまで到達します。

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Reference:CARSCOOPS, motor1.com