えっ、これレプリカなの?納屋にて長期間放置されていたフェラーリ・ディーノ246GTSのレプリカが発見される。ベースはホンダCR-X(シビック)デルソル

2022-07-06

レプリカモデルが発見された経緯などは不明ながらも、完成度はかなり高そうだ

フェラーリが1960年代に製造・販売した”同社初のV型6気筒エンジン”を搭載したディーノ(Ferrari Dino)。

このモデルをベースにしたタルガトップモデルがディーノ246GTSになりますが、今回このモデルをモチーフにしたレプリカモデルが納屋にて発見され大きな話題となり、更に海外オークションサイトにて出品されています。

フェラーリのヴィンテージモデルとしても有名で、年々その価値を高めている一台ですが、今回競売に出品されたのはベースが全く異なるレプリカモデルで、その完成度も中々に高め。

一体どれほどの完成度で、どれぐらいの金額にて出品されてるのかチェックしていきましょう。


レプリカモデルのベースはホンダCR-X(シビック)デルソル

こちらが今回、北米の某納屋にて発見されたというディーノ246GTSのレプリカモデル。

見た目は確かにフェラーリ・ディーノにそっくりですが、ベースとなっているモデルは1993年式のホンダ・CR-Xデルソル(Honda CR-X Del Sol)。

北米名ではシビックデルソル(Civic Del Sol)として販売されていましたが、ベースがホンダ車とは思えない程の変貌っぷり。

「ディーノを所有したい!」という強い想いと憧れから生まれたキットカー

このレプリカモデルを製造したのは、1974年にKelmarkGTと呼ばれるキットカーを開発していたRuss Keller氏とRandy Markham氏ですが、海外メディアの報道によると「フェラーリ・ディーノに憧れていた」ために、安価な価格帯にてディーノっぽいレプリカモデルを作れないか考えたところ、このキットカーの製作に至ったそうです。

パッと見の完成度は非常に高いですし、ボディサイズも本物のディーノよりも+30mm程ホイールベースが長いとのこと。

エンジンはホンダ製で、リヤミドシップではなくフロントに搭載

ディーノのエンジンは、本来リヤミドシップに排気量2.4L V型6気筒エンジンが搭載されますが、このレプリカモデルはベースがシビックデルソルのためフロントに搭載。

しかもパワートレインは、排気量1.6L DOHC VTECエンジンを搭載し(HONDAのロゴ付き)、最高出力162psを発揮。

エクステリアは非常に美しく、特にこれといった錆なども確認できませんが、実はこのレプリカモデルが納屋にて発見された当初は、レッドのボディカラーで一部ボロボロに朽ちていたところを発見されたそうです。

こちらが納屋にて発見されて引き揚げた直後のフェラーリ・ディーノ246GTSのレプリカモデル。

ボディ表面は塗装剥がれやキズが付き、ヘッドライトユニットも搭載されていないボロボロな姿でしたが、発見された後に業者によってキレイに修正されたそうです(ボディもホワイト系?に全塗装)。

2ページ目:エクステリアだけでなく内装の完成度も高め?